峨眉湖畔に位置する十二寮はかつて樟脳油の生産地として知られ、十二番目の樟脳精製所であったことからその名がつけられました。地理的には三方を山に囲まれ、谷間には大小の池が点在し、農地灌漑のための貯水に利用されています。十二寮は主に農業を営んできましたが、政府の支援を受けて徐々にレジャー産業へと転換し、十二寮レジャー農業区が代表となっています。ここでは人文生態ガイドに参加すると、ため池文化や自然生態環境を歩くことができ、田園の心地よい風景を楽しむことができます。また、手作り体験にも参加でき、客家のろうけつ染め布の彩色、フルーツ採取、紅粄(米で作ったお菓子)や擂茶、客家料理を作るコースがあります。十二寮のハイキングコースは緩やかで歩きやすく、桐の花の祭りの時期には白い桐の花が地面に舞い落ち、その美しさは格別です。近隣の小さな十二寮大埤環湖歩道にはカフェが並び、コーヒーの香りとともに池の畔の景色を楽しむことができます。また、珍しい樹齢百年の九芎樹と龍眼樹が寄り添って並ぶ「夫婦樹」も見どころです。十二寮は家族でのハイキングや花見、農業体験に最適な場所です。