貯木池は車埕木業展示館のすぐ隣にあり、かつて木材が車埕に運び込まれた後の最初の工程を担っていました。搬入された原木は約3か月間この池に浸しておくことで、防腐・防虫・ひび割れ・変形防止の効果が得られ、木材の寿命を延ばすための重要な処理が行なわれていたのです。当時は原木が天車(クレーン)によって池に吊り下ろされ、池の水面には無数の木が浮かぶという光景が広がっており、それが当時の林業の盛況ぶりを物語る日常の風景でもありました。