上安村は四方を山々に囲まれ、濃厚な客家文化と素朴な農村風景が残る地域です。梅の産地として知られ、古字で「槑」と書かれることから、親しみを込めて「呆呆(ぼんやり)社区」とも呼ばれています。
この地はかつて921大地震(1999年9月21日に発生した大地震)や桃芝台風(2001年に発生)によって甚大な被害を受けましたが、住民たちの協力によって復興を果たし、レジャー型農業へと転換。やがて「槑休閒農業区」が設立され、地域に新たな活気がもたらされました。現在では梅の収穫と加工、シイタケの栽培体験、茶づくり、ブドウ狩りなど、農産物と文化を融合させたさまざまな体験型アクティビティが実施されており、客家農村の知恵と活力を伝えています。