永興コミュニティにある「芳樟神木」は、樹齢300年を超えるクスノキの老木で、地域の人々からは守護神として敬われており、コミュニティを象徴する重要なランドマークでもあります。この常緑高木は高さ約26メートル、幹回りは6.2メートルにも及び、一本の母樹と二本の子樹から成る「母子樹群」という独特の姿をしています。三本の木は同じ根から育ち、互いに寄り添いながら共生しています。春になると新しい葉が赤く色づき、古い葉は黄色く舞い落ちて、自然の彩り豊かな移ろいを見せてくれます。その美しさに、思わず足を止めて見入る人も少なくありません。