南投県水里郷に位置する車埕は、集集線の終着駅であり、台湾の林業と鉄道の歴史が交差する重要な地です。この山あいの水辺に寄り添う小さな町は、日本統治時代に大観発電所が建設されたことを契機に、人や資源が集まり始めました。その後、糖業や木材の輸送拠点として急速に発展し、かつてはそのにぎわいから「リトル台北」と呼ばれるほどだったと言われています。当時の繁栄ぶりが偲ばれます。