「鮮味款待」をテーマにした「2025年 台湾美食展」が本日(1日)盛大に開幕しました。今年の美食展のテーマには深い意味が込められています。「鮮」は台湾という海洋国家の豊富な海産資源や旬の新鮮な食材を指すだけでなく、台湾各地の料理文化を飲食の創意や刺激を通じて融合させ、台湾ならではの「新鮮」な味わいを生み出すことを象徴しています。また、多様な民族が調和して共存する姿も表現されています。日韓料理や東南アジアの名物料理にかかわらず、地元に根付いた演出方法を探し出し、「融合」しつつも「台湾らしさ」を失わない料理精神が息づいています。
「款待(もてなし)」は台湾人の温かいおもてなしの心を体現しており、家庭料理でも正式な宴席でも、常に訪れる人に心を込めた豊かさを感じてもらいたいという思いが込められています。台湾の魅力は各地に点在する地域色豊かな庶民グルメにあります。サバヒーや担仔麺、夜市の屋台料理から国宴料理まで、台湾グルメは常に進化と革新を続けており、近年ではミシュランガイドやビブグルマンにも度々掲載され、世界に台湾グルメの実力を示しています。
今年の客家テーマ館には台湾全土の22の客家業者が集結。地方ブランド、創作スイーツ、地元の醸造品などが含まれます。本日の開幕イベントでは「客家集落369-美味しいもの巡り」をテーマに、国宴シェフの邱寶郎氏が登場し、台三号線の干し柿、六堆の発酵醤油、台九号線の山苦瓜茶など、地域性溢れる食材を組み合わせて創意を発揮。文化的な背景と現代的表現を兼ね備えた客家料理を披露しました。また、発酵させた特色ある3種のタレ(豆腐乳麺ソース、紫蘇ソース、バジルソース)も用意され、パンにつけて味わうことで「新しい食べ方」と「古き知恵の継承」を同時に体験できます。
客家テーマ館の展示コンセプトは「HA FOOD 客食‧客市」で、客家市場で商品をセレクトするというロジックを通して、優れた客家食材を市場から日常の食卓へ届けることを目指しています。展示期間中は、有名シェフや料理達人が順次ステージに登場するほか、企業ブランドや若手シェフとのコラボレーションで、共同開発の製品や創作メニューも発表されます。