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客委会と全台湾13県市 共同で「2023世界客家博覽会」開催へ
楊主委は「なぜ台湾が『世界客家博覽会』を開催できるのか?と言う人がいます。台湾は小さいですが、台湾の客家人は多様な文化を育んでいます。客家人が重視する伯公(土地神)についても、南部には『墓塚式伯公』があり、北部には『立石祭祀の伯公』があります。山歌文化では、南部の美濃調、新民庄調は平埔族の色彩を含んでいます。地区から見ても、客家の人々は各県市でそれぞれの状況に適応した暮らしを営んでいます。例えば桃園の埤塘文化は世界遺産レベル。苗栗には豊富な丘陵生態があり、台中東勢の大埔客は木工アート化と深い関わりがあります。人口が少なくなっている雲林崙背詔安客は特に貴重な文化集落です。南部六堆は、完全な宗親(同一祖先の親族)組織を残しており、花東縦谷の二次客家移民は、開墾における客家人の不屈の精神を示しています。このように一口に客家文化といっても、その様相はさまざまです」と述べました。
楊主委はさらに「台湾には民主的で自由な環境があり、台湾の都市は、すでに世界における客家文化イノベーションの中心地となっています。言語復興の推進を通して創作、革新により客家文化を伝承し、これら各県市の特色を博覽会で展示しながら、全世界に台湾客家文化のソフトパワーを示します」としています。
今日の調印式では楊主委が調印立会人をつとめ、桃園市の鄭文燦市長が台北市、新北市、桃園市、新竹県市、苗栗県、台中市、南投県、雲林県、高雄市、屏東県、花蓮県、台東県の13行政区の代表として提携覚書に署名しました。今後は台湾客家庄の入口として「台湾館」を作り上げ、台湾客家のローカル性と豊かさを示すことになるでしょう。
客委会によれば、「世界客家博覽会」は2023年8月11日から10月15日までの開催予定。客家音楽、文学、器具、工芸、美食、衣服、歷史、信仰、及び客家の海外文化と人才を切り口に、5Gなどの科学技術を用い、客家の新しい風貌を展示し、MRT桃園空港線のA19桃園体育園区駅をメイン展示エリアに、世界館、台湾館の2大テーマ館を運営します。世界館は、世界各地に散らばる客家人のローカル化と多様化を反映し、台湾館は台湾客家の典型的な特色を反映した展示になる計画です。この他7つのサブ展示エリアをつなぎ、本博覽会を通して、客家が台湾の誇り、ハイライトとして注目されることを願うとしています。