左には古い駅のそばの氷菓店、右には楽善堂の果てしない夕焼け。
あなたと歩いた大山背の旅。
内湾老街には様々な客家料理が並んでいるけど、
あなたの笑顔から目を離すことはできない。
この文化が詰まった美しい景色も、
あなたと一緒に眺めてこそ、本当の風景となる
本文は以下の順序で構成されており、順に読み進めることができます:
- 横山郷客家の村を行く鉄道のんびり旅
- 横山郷ワンデイトリップコース
- 横山郷鉄道沿線観光地図
3-1. 知る人ぞ知る春の桜の名所:横山駅(横山好室、八卦巷)
3-2. かつての栄光、台鉄輸送量第2位の駅:九讃頭駅(幸福氷菓室、晌午粄食)
3-3. 内湾線唯一の木造駅舎と珍しい折り返し式駅の遺跡:合興駅(合興愛情森林園区)
3-4. 「栄華富貴」の縁起の良い言葉により改名された駅:富貴駅(建豐炭鉱遺跡)
3-5. 内湾線で最も有名な駅:内湾駅(内湾老街) - 横山郷ドライブ旅行観光マップ
4-1. 非常に珍しいエビとカニの装飾が施された伯公廟:詹屋石板伯公廟
4-2. 丘陵地を水田に灌漑した重要な工事:三叉埤
4-3. 廃校を改築した客家人文生態館:大山北月
4-4. 仏道教の信仰が混在する、横山郷地域の信仰の中心:楽善堂 - 横山客家の旅の感想
5月、春の足音が新竹横山区にそっと訪れ、まるで時間が空気と山河に溶け込んでゆっくりと流れていくようです。この土地では、客家文化が柔らかな光のように横山区全体を照らし、その風情を一層引き立てています。台湾鉄道内湾線は、横山郷に響く記憶として存在し、山々や渓流を越えて走る鉄道は、過去と現在を繋ぐ細い線を描き出しています。
台鉄内湾線に乗って山の奥深くまで進み、それぞれの風景の背後に隠された物語をじっくりと味わい、客家文化の遺跡を探訪すると、歴史の痕跡が少しずつ凝縮されていくように感じられます。横山区は住人の半数以上が客家であり、数世紀前に客家の先人たちが開拓した跡が残されています。また、横山は台湾全土で鉄道の駅が2番目に町で、沿線には多くの観光スポットが点在しています。そのため、鉄道を利用して客家文化を深く探る小旅行は、横山旅行のテーマとして最適です。この記事では、横山区の10の定番観光スポットを整理し、鉄道と自動車の2つの旅行ルートを計画してご紹介します。
横山を旅するには、一番身近な交通手段である鉄道を利用するのが便利です。台湾鉄道に乗って「新竹」または「竹中」駅で下車し、「内湾線」に乗り換えて横山に向かいます。所要時間は約40~50分です。横山区内には、横山、九讚頭、合興、富貴、内湾の5つの台鉄の駅があります。各駅はそれぞれ様々な観光スポットやグルメスポットがあり、駅から歩いて簡単に行くことができます。ただし、内湾線は台鉄の支線で、運行本数が多くないため、各駅での滞在時間を事前に計画しておく必要があります。
自家用車を利用する場合は、より深く横山を理解し、客家文化に触れ、横山の自然の美しさを満喫できます。新竹駅または高鉄駅から横山へは車で約20~30分、駅周辺のスポットに加え、詹屋伯公、三叉埤、楽善堂、大山北月などの観光スポットにも足を延ばすことができ、旅行のスケジュールもより柔軟に計画できます。
かつて、内湾線が竣工したばかりの頃、主に運ばれていた貨物は豊富な木材資源でした。この木材は横山地域の豊かな山林から産出され、当時の建設と発展において重要な資源の一つでした。また、林業は当時山間部に住んでいた客家人の主要な産業の一つでもありました。木材を運ぶ貨物列車が山間を行き来し、台湾の産業の黎明期を支えていたのです。工業化が進むにつれ、内湾線の貨物輸送は徐々に石炭やセメントへとシフトし、これらは当時の製鉄業やエネルギー産業の主要な原料となり、台湾の工業時代の発展と技術革新を象徴するようになりました。
その後、環境意識の高まりや産業構造の変化、さらに観光産業の発展に伴い、現在では内湾線の「旅客」は、かつての貨物に代わって、旅人たちの期待に満ちた目を運んでいます。内湾線は、貨物の変遷から台湾の産業史の縮図を垣間見ることができる場所であり、台湾の経済発展と変革の証人でもあります。
横山郷に入る最初の駅は、横山駅です。Googleマップを見ると、内湾線が「竹東」駅から「横山」駅に進む際に大きくカーブし、その後に次の「九讚頭」駅に接続していることがわかります。実のところ、横山駅はその位置のため、当初の設置計画には含まれていませんでした。しかし、かつて台風の季節にこの地域がしばしば洪水の被害を受け、住民の横山村への出入りが困難になることがあったため、村民が鉄道を村内まで延伸するように働きかけ、現在の駅が設置されたのです。
横山駅は無人駅ですが、周辺には村民やアーティストたちが共同でデザインしたアート作品が数多く設置されており、駅に活気をもたらし、訪れる旅行者を和ませています。現在、横山駅には二つのプラットホームがあります。最初のプラットホームは低くて短い設計でしたが、村内の住民が高齢化する中で、乗客が乗り降りしやすいように新しいプラットホームが建設されました。古いプラットホームは取り壊さずに残されており、横山駅は台湾では珍しい「二重プラットホーム」の駅となっています。
駅前に広がる「駅前街」の、コンクリートの特徴的な古い家々が並ぶ通りに「横山好室」があります。横山好室の前身は、約60年の歴史を持つ精米工場で、2020年の夏に現在の姿に改装されました。
この素朴な空間では、訪れる旅行者が地元の小規模農家が生産する農産物を購入できるだけでなく、ハンドドリップコーヒーを味わったり、本格的な客家料理を楽しむこともできます。横山村を旅行する際の小さな駅のような存在です。今回私は、客家の伝統的なお菓子「甜粄」を注文しました。お餅のような食感で、噛むと濃厚なお米の香りが広がり、調味料やソースを使わなくても十分に美味しかったです。
横山好室は地方創生の重要な基地でもあります。横山にUターンして帰ってきた農家や地域史研究者などの若者たちが共同で「横山里山」をコンセプトに、産業と土地の結びつきを深めるべく活動を行っています。旅に出る前、横山村の客家信仰で有名な「詹屋伯公」の場所がよく分からなかった私は、お店でデザートを頂いてる際に、横山好室の仲間の方に尋ねると、とても分かりやすく道順を教えていただきました!
- 住所|312新竹県横山郷站前街46号
- 連絡先電話|0934299331
- 営業時間|毎日 09:00–16:30,(定休日:毎週火曜日)
- オフィシャルサイト|ここをクリック
横山好室を出て、村の小道を奥に進むにつれ、路地はどんどん狭く複雑なってきて、「八卦巷」を歩いていることに気づきました。かつて客家の先人たちが横山に開拓に入った際、土地をめぐる先住民との争いがしばしば勃発、村人の防御や逃げる時間を稼ぐために、部外者が道に迷いやすくなるように「八卦」の形に集落を形成しました。
路地内にある横山小学校の横に、樹齢300年を超える「伯公樹」と呼ばれる樹があります。言い伝えによれば、かつて、村の子供たちはこのクスノキに登り、原住民が山を下りて襲撃してこないか見張りをしていたのだそう。樹の下に祀られている「伯公廟」は、横山村の客家の村民にとっての信仰の中心地です。
- 住所|横山駅を出て、「站前街」を歩くと到着(googleで「橫山國王宮戲棚」で検索)
- 営業時間|24 時間開放 (住宅街のため、見学の際は声の大きさにご注意)
九讃頭駅はかつては横山駅と同じく木造の駅舎でした。駅長はおらず、乗客が自由に出入りできる自動改札機のみ設置されています。九讃頭は客家の村で、先人がこの土地を開拓しに来たとき、荒地にアラカシの木があり、みんなその木の下で休んだり食事をしたり、長老たちが点呼を取ったりしていました。時が経ち、アラカシの木はみんなの守護神となり、「九讃頭」という美しい名前が付けられました。
九讃頭駅の裏手に、かつて栄華を誇った「アジアセメント会社」が見えます。かつて、九讃頭は主にセメント製造に必要な石炭を輸送し、貨物輸送量で台鉄第 2 位の鉄道駅でした。 現在は閉業しましたが、旅人の思い出を今に留めるスポットとして、まるで老人のように静かに腰をかがめ、かつての歴史の風雨と、構内に保存されている線路を見つめ続けています。
九讃頭駅の近くに50年の歴史を持つ「幸福氷果店」があります。ここのアイスキャンディはとってもお手軽で、しかも本物の材料にこだわった様々な味のアイスキャンディを販売しています。暖かな春の横山で、暑気払いに持ってこい、幸せな気持ちになるアイスキャンディです!
- 住所|312新竹県横山郷中豊路二段264号
- 営業時間|毎日 11:00–21:00
油羅溪の九讃頭堤防の傍にある食堂、緑の枝葉から太陽が輝き、木造の外壁を照らしています。 ここで昼食にしましょう。「晌午」とは正午12時のこと、「粄」は客家の米食の総称です。
晌午粄食は、地元に戻った若者たちが手がけたもので、客家の伝統的な米料理に焦点を当てています。最も人気があるメニューは「晌午粄食総合セット」で、このセットでは、主食からデザートまで、多様な客家の粄食料理を一度に味わうことができます。晌午粄食の料理は余分な調味料を使わず、米の本来の香りを保ち、客家の伝統的な風味と健康的な食事理念を組み合わせています
昔は物資が乏しかったため、少量の米と水だけで作れる「水粄」が発展しました。この食べ物は満腹感を得やすく、ヘルシーで簡単な、農業時代の最も代表的な伝統グルメの一つです。今回の訪問ではセットメニューを味わう機会はありませんでしたが、客家のおやつ「牛汶水」を作るところに参加し、伝統グルメの魅力を体験することが出来ました。
- 住所|312新竹県横山郷河堤大道8号
- 連絡先電話|0911251643
- 営業時間|毎週金・土・日曜 10:00–16:00
- オフィシャルサイト|ここをクリック
合興車駅は内湾線唯一の木造駅舎です。かつてセメント産業の衰退により一度は廃駅の計画が進められました。しかし、ある夫婦が駅の管理を引き受けたことで保存され、「愛情の駅」という名前が付けられました。現在は、駅周辺が愛情森林園区として整備され、多くのカップルが写真を撮りに訪れる人気スポットとなっています。
園区内には沢山の愛情に関するアート作品が設置されており、かつての線路の遺跡やセメント原料を運ぶための空中ケーブルカーなども見ることが出来ます。その中でも最もユニークなのは、貨物列車が安全に停車できる「分離式」プラットフォームで、駅が折返し地点にあることから、台湾では珍しいスイッチバック式(折返式)の駅となっています。
ここでは、旅人が願い事を書いて、愛の鍵の壁に鍵を掛け、旅の思い出を記念に残すことができます。この場所を引き受けた夫婦のように、二人の思い出や物語を永遠にここに留めることができるのです。
- 住所|312新竹県横山郷中山街一段17号
- 連絡先電話|0908392195
- 営業時間|10:00~17:00(定休日:毎週火曜日)
2024.3.1~2024.8.30園区内部改修工事中、駅は通常通り利用可 - 入場料:入園無料
- オフィシャルサイト|ここをクリック
通常、駅の命名はその地域と関連していますが、富貴駅は特殊なケースです。数年前、台湾鉄路管理局は、元々「南河」という名前だったこの駅を、地域とは全く関連のない「富貴」に改名しました。これは内湾線の「栄華」駅とペアにして、縁起の良い切符を発行するためです。そのため、駅内にはまだいくつか「南河」の痕跡が残っています。
かつて鉱産資源で名を馳せた横山郷。富貴駅から1キロほど行った場所に建豊炭鉱の遺跡があります。ここには過去の鉱業遺跡が完全な形で保存されており、職員宿舎や機械室、そしてアジアセメント会社が原料を運んだ当時のケーブルも見ることができます。とても静かで、まるで『千と千尋の神隠し』の世界にいるかのようです。
しかし、鉱業の衰退とともに、地元の人口は徐々に流出、バスの便数も増えたことで、富貴駅は孤独で寂しい存在になってしまいました。列車が通らない時は、周辺はまるで世界が止まったかのように静まり返っています。
- 住所|312新竹県横山郷竹32郷道49号
- 連絡先電話|0935817688
- 営業時間|24 時間開放 (昼間の見学を推奨)
- 入場料:入園無料
内湾駅は内湾線の終点で、初期の林業および石炭の輸送需要を満たすために設立されました。駅に入ると、50年代の建築様式を感じることができ、当時の蒸気機関車時代の設備の痕跡も見つけることができます。駅舎の中には「開通記念碑」があり、この碑文から、客家の先祖たちがここで奮闘した様子を窺い知ることができます。
駅を出ると、横山郷で最も有名な内湾老街が広がります。この古い街並みは時空トンネルの入口のよう。赤レンガの柱と木板が互いに趣を引き立て、日本式の黒瓦が照り付ける太陽の下で輝いています。老街に並ぶ伝統的な街屋の隅々まで、客家文化の独特な魅力に溢れています。ここを散策する際には、野姜花粽(ショウガの葉で包んだちまき)、客家麻糬(餅)、草仔粿(草餅)、客家擂茶(すり茶)、などなど多彩な客家の米料理を見逃すわけにはいきません。
- 住所|312新竹県横山郷中正路
- 営業時間|毎日 10:00–18:00
- オフィシャルサイト|ここをクリック
客家人の集落では、至る所で伯公信仰が見られます。伯公とは、客家人の「土地公(土地神様)」のことです。大多数の伯公廟は、簡素な石板で建てられ、地元の材料を利用した素朴なものですが、横山田寮村にある「詹屋石板伯公廟」は特別で、廟の正面にはエビとカニの彫刻が施されており、伯公廟の中では非常に珍しいものです。
これらの図案には深い意味があります。屋根の上のエビは「時来運転」(時が来れば運が開ける)を象徴し、カニの甲殻は「科甲」(科挙の合格)を示しています。両者の組み合わせは、子孫が勉強に励み、順調に成功することを願うものです。そして偶然にも、詹屋石板伯公廟の後ろの古い建物には、地元の小学校の元校長が住んでいるのだそう。
- 住所|24°42'00.1"N 121°06'31.1"E (googleマップで「田寮村國王宮」を検察)
- 営業時間|24 時間開放
新竹横山地域の開墾にについて話すのに、「三叉埤」は欠かせません。三叉埤は新竹横山地域の大山背山の麓に位置し、昔は低い丘陵地で果樹や茶葉しか育ちませんでした。しかし、約100年前、陳氏家族がこの池塘を掘り進め、周辺の農地に水を引いて灌漑し、丘陵地だった場所を緑豊かな水田に変えました。この灌漑は50ヘクタールもの広さに及び、当時の横山地域の農業の重要な支柱となりました。
この池塘はかつて横山客庄の秘境でしたが、公視テレビの客家文学ドラマ「寒夜続曲」がここで撮影されて以来、三叉埤の美しい山並みやキラキラと輝く水面が広く知られるようになりました。現在では池塘周辺の緑豊かな山々と澄んだ水面が織り成す仙境のような景色が、訪れる人々を魅了しています。ここではまず池塘入口の石板伯公廟にお参りし、池の周りを散策しましょう。各所で豊かな生態系や、様々な美しい景色に出会うことができます。ここは私のお気に入りの横山の風景です。
- 住所|24.711487, 121.120399 (googleマップ「橫山村三叉埤」で検索)
- 営業時間|24 時間開放
山間にある「大山北月」は、もともとは廃校になった豊郷小学校でした。オーナーが校舎や芝生、学校の様々な要素をそのまま残し、そこに景観レストランをオープンしました。訪れる人々は森や校舎の中で、美味しい食事と美しい景色を楽しむことができます。「大山北月」という名前は、横山地域の「大山背」から取られ、「背」を「北+月」に分解して、「大山背客家人文生態館」として計画されました。ゆくゆくはこの空間を通じて、地元の古い産業の歴史を保存し、地元生産者の農産物を展示することを目指しています。
大山北月を訪れる際には、ここにしかない台三線グルメをお見逃しなく。例えば、私が注文したアフタヌーンティーセットには、「茶中シャンパン」と称される特別な東方美人茶や、客家の金柑ジャムが入ったベーグルがあり、一口ごとに地元の風味が広がります。
他にも、大山北月では、5月に「桐花雨」(アブラギリの花が雨のように舞い散る様子)が見られ、横山地域の有名なアブラギリの観賞スポットの一つになっています。また、6月にはホタルの鑑賞も楽しめます。オーナーが大山北月を改築する際に、地元の生態系を保護することを重視していたことが伺えます。
- 住所|312新竹県横山郷大山背80号
- 連絡先電話|035936439
- 営業時間|火曜日~金曜日 10:30-17:00、週末10:00-17:00,月曜日定休
- 入場料:入園無料
- オフィシャルサイト|ここをクリック
旅の最後に、楽善堂で日没を楽しみました。楽善堂は大山背の中腹に位置し、1889年に建てられました。建材の運搬が難しかったため、大部分の建材は現地で調達されました。現在、楽善堂は新竹県の県定古跡に登録されています。楽善堂の前身は「石峽廟」で、かつて抗日戦争の時に日本軍に破壊されましたが、1921年に再建され、地域住民の信仰の中心となりました。
楽善堂は三宝仏(釈迦牟尼仏、阿弥陀仏、薬師仏)と抗日戦争で戦った客家の先民の位牌を祀っており、仏教と道教の信仰融合、客家人の精神も込められています。曲がりくねった油羅溪の流れを見下ろすことができ、晴れた日には南寮、横山、芎林などの美しい景色を遠くまで見渡すことができます。視界が広がり、綺麗な夕日や大自然の美しさを堪能するには最適の場所です。
- 住所|312新竹県横山郷豊郷村3鄰大山背31号
- 連絡先電話|035933327
- 営業時間|毎日 06:00–17:00
横山客庄を巡り、かつて栄えた駅を訪れると、年月の移り変わりとともに変わっていった風景に出会えます。かつて賑わった街並みや騒がしかった通りも、今では静かな田舎の日常となり、記憶の中に消えていきます。若者は都市へ働きに出て、残されたのは点在する雑貨店と閑散とした通り、そして孤独な駅です。
しかし幸いなことに、ここには物語を守り続ける人々がいます。例えば、横山好室の地域史研究者や晌午粄食の若者たちです。彼らのおかげで、これまでの福建系と客家系の人々の交流や文化の歴史が残され、訪れる旅人がこの客家鉄道の小旅行で横山郷についてより深く知ることができるのです。
客家人はこの地で、素朴でゆったりとした生活を自然と共に送っています。土地への敬意と感謝は、横山独自の生活哲学として形成されています。この旅では、自然の雄大さだけでなく、悠々とした生活への理解も深めることが出来ました。そして、様々な客家の特色あるグルメを味わう中で、単に美味しさだけでなく、情感や人情味の大切さも実感できた旅になりました。