「獅潭郷」と言えば、「獅潭老街(古い家並み)」や「仙草(ハーブ)の美食」で知られています。苗栗旅行では獅潭へ日帰りで訪れる人たちが少なくありません。ここでは皆さんのために獅潭の景観スポット、美食スポット、宿泊施設をまとめました。半日、または一日、さらに一泊に関わらず、苗栗への一泊二日の旅を計画しましょう。さらに桜の季節や獅潭の仙草の花祭りに合わせ、恋人と一緒にデートへ出かけたり、親子で遊びに行ったりするのも適しています。さあ、皆さん、仙草の故郷へ出発しましょう。
獅潭郷は苗栗県の地理的中心に位置し、四方が三湾郷、南庄郷、泰安郷、大湖郷、公館郷、頭屋郷などの郷鎮(町村に相当)に囲まれています。車で国道三号線を走り、続けて台72号フリーウェイ、または台三線を走ります。公共交通機関の場合は台鉄に乗車し、新竹駅で下車し、新竹客運バス5657番獅潭線に乗り換えます。
獅潭郷は客家系住民がメインで、サイシャット族の集落も少しあります。獅潭郷の地名の由来は二つあり、一つは山稜を遠くから眺めると、まるで一匹の獅子が地面に伏せて、傍の池の水を飲んでいるように見えることから付けられたという説。もう一説はサイシャット族の「西潭社」のサイシャット語の発音が転化して「獅潭」になったという説です。
アニメ好き、漫画好きの方は、この隠れた「神秘的な小道」をお見逃しなく。ここはかつて獅潭郷の住民たちが岸辺で洗濯する際に通った近道です。当時は「洗衣巷」と呼ばれています。衣服を持って岸辺で洗う光景は見られなくなりましたが、宮崎駿の著名な漫画である《千と千尋の神隠し》や《トトロ》、さらには《ワンピース》や《名探偵コナン》、《セーラームーン》、《アラジン》などの漫画やアニメをそっくりに描いています。現在、ここは獅潭で著名な景観スポットの一つとなっています。中には獅潭の要素もたくさん隠されているので、ぜひ皆様も探しに訪れてください。
- 住所|苗栗県獅潭郷新店村10鄰
- 営業時間|全天候開放
神秘的な小道を過ぎると、「獅潭河濱公園」へと到着します。いつもは地元の住民たちがのんびりと散歩したり、おしゃべりしたりする空間となっています。そばには獅潭川を跨ぐ新鳳つり橋があり、これを渡ると著名な「鳴鳳古道」があります。かつて獅潭の人々が苗栗市へ向かうための道路でした。現在は大勢の登山客が休日に訪れる一番人気の歩道です。
- 住所|苗栗県獅潭郷
- 営業時間|全天候開放
登山やハイキングが好きな人たちは獅潭川上にある「新鳳つり橋」を渡り、近くの「樟の細道-鳴鳳古道」を歩きましょう。ここでは交通が発達していなかった頃、先人たちがいかにして古道を歩きながら苗栗と獅潭の間を往来していたかを体験できます。皆さんは体力や体への負荷を心配する必要はありません。歩道全体のほとんどは緩やかな傾斜で歩きやすく、定期的にメンテナンスされている橋梁はさらに平坦になっており、一部傾斜が急な石段があるのみです。往復には約1,2時間かかり、歩道の途中の中継点である「情人谷」で折り返すのをおすすめします。かなり歩きやすい登山歩道の一つと言えるでしょう。
鳴鳳山古道は四方八方に繋がっており、たくさんのルートがあります。隘勇古道、延平古道、緑色古道、楔隘古道などです。かつてはサイシャット族が狩猟をする際の道でしたが、後に漢民族が開墾し始めると、彼らはより山間部へ移住していきました。鳴鳳古道は先人たちが獅潭や頭屋などの地を往来する際に重要な道路でした。
- 住所|苗栗県獅潭郷
- 営業時間|全天候開放
獅潭郷には合計11本の古道があり、最も有名なのは「鳴鳳古道」で、隣には「鐘楼古道」があります。これは新店村にある五大著名古道の一つです。全長は約400メートルで、往来には約1時間かかります。かつて鐘楼は鼓楼(太鼓を設置するための建物)でしたが、日本統治時代に警察署に属す獅潭派出所が設置され、空襲警報がなるとスタッフはここで太鼓を打ち、防空戦備を行なうようになっていました。現在は鐘楼は鼓楼に変わり、「幸せの鐘」と名付けられています。多くの人たちが山を上り、願い事を書き、幸せの鐘を鳴らします。
- 住所|苗栗県獅潭郷
- 営業時間|全天候開放
お土産を購入したい方は「獅農小舖」をお見逃しなく。ここは元々、農会(農協に相当)の古い穀物倉庫でした。中には二階建て分の高さの精米機が保存され、当時の精米の過程を紹介しています。もう一方には農会による特色ある農産品を展示販売をする空間があります。中には多種多様な農産品やお土産などが並べられています。その中の一つである仙草雪花冰(仙草味のふわふわ食感のかき氷)や仙草茶(仙草ハーブティー)も特色の一つです。そのほか、干し柿やからし菜の漬物などがあり、地元らしいお土産を購入することができます。
- 住所|苗栗県獅潭郷125号
- 営業時間|08:00–16:30,月曜定休
- おすすめのメニュー|仙草花フェスティバル限定「仙草雪花冰(仙草味のふわふわ食感のかき氷)」
獅潭老街以外にも獅潭郷にはたくさんの特色ある景観スポットがあります。たとえば北側にある「百寿有機芽菜農場」は「苗栗獅潭のスプラウト王国」とも言われています。ここには数十種類のスプラウトがオーガニック栽培されており、オーナーは各種豆苗を徹底的に研究しています。優良品質で、主な販売ツールはすべて大型チェーンのブランドと市場となっています。ここではスプラウトについて学べるほか、スプラウトの手巻き作りを体験できます。そのほか、一卓にずらりと並べられたスプラウト養生料理も味わえます。遊ぶだけでなく、食べることもできます。
- 住所|苗栗県獅潭郷65-2号
- 営業時間|10:00-16:00,水曜定休
- スプラウト販売日 月、火、木、金 11:00-16:00
- スプラウト軽食提供美:土、日
- ガイド、手巻き手作り体験および養生ヘルシー郷土料理は予約制です。
仙草で知られる「獅潭」。近年は「獅潭仙草花フェスティバル」を開催しています。淡い紫色の幻想的な仙草花畑だけでなく、毎年、多数のオブジェを用意し、行楽客が写真撮影を楽しめるようにしています。イベント期間中はクリエイティブマーケットを開催し、多種多様な地元農産品を販売しています。特筆すべきは毎年イベントに合わせてもらえる数量限定の「仙草パスポート」です。これには豊富なイベント情報や獅潭景観スポット、獅潭の美食を紹介しているだけでなく、すごいのは無料で各種仙草ハーブの美食を交換できるところです。仙草ソフトクリーム、仙草ミルクティー、仙草ゼリーなどがあり、食べたり、遊んだりできます。
- 住所|苗栗県獅潭郷の大東勢仙草の花畑
獅潭を訪れたら仙草やイチゴ以外に近隣には「田香有機ドラゴンフルーツ農園」があります。ここは主にドラゴンフルーツが栽培されており、広々とした草地で子どもやペットを思いっきり走らせたり、遊ばせたりすることができます。シーズン時(毎年6~11 月)には採取体験もできます。大きく真っ赤なドラゴンフルーツを採取したら、料金は秤で計算します。その場で摘み、その場でカットし、その場で食べ、「産地からテーブルまで」を満喫できます。ドラゴンフルーツを味わいながら田畑を眺めるのは格別な気持ち良さです。
- 住所|苗栗県獅潭郷圳頭連絡道路3之1号
- 営業時間|08:00–17:00 フルーツ採取一斤200元
「仙山仙草」は獅潭老街でかなり有名なショップです。獅潭を訪れる行楽客や登山客はのほとんどが知っています。大量の木材や竹編みを運用した空間は特別な雰囲気となっています。中でも最も特色あるメニューは「揚げ仙草」、「仙草入りの米でできた太麺の炒め」です。そのほか、「仙草やサツマイモ団子、タロイモ団子、小豆入りのミルクかき氷」は登山客やサイクリストにとって獅潭で必ず食べるべき暑さ冷ましの美食となっています。
- 住所|苗栗県獅潭郷新店62号
- 営業時間|09:30–17:00,火曜定休
- 推薦餐點|仙草入り米でできた太麺の炒め、揚げ仙草、仙草入りチキンスープ
客家集落を訪れたら客家らしい米でできた食品を味わいましょう。「楽宣客家米食坊」は獅潭老街の突き当りに位置し、メインは客家の五色の野菜まんです。鍋全体が熱気で蒸され、香りが辺りに漂っています。外側の生地は天然の食材であるヨモギや紅麹、紫米、サツマイモなどで色付けしています。中の餡は炒めて味を付けた大根のスライスや干し豆腐などで、たっぷりと入った餡はぎっしりと弾力性のある食感となっています。一つ食べるだけでかなりの満足感を得られるはずです。大勢の登山客の方が歩道を歩く前にお腹を満たすグルメとなっています。
- 住所|苗栗県獅潭郷115号
- 営業時間|土、日曜7:00~17:30