今回、小羽は高鉄左営駅から車をチャーターし、高雄の六亀まで一泊二日の旅へ出かけました。ここでは有名な六亀の観光スポットをご紹介します。下記は「六亀観光スポットのまとめ」のスケジュールです。ツアーガイドの丁小羽さんがまとめて皆さんにご紹介します。
一泊二日の六亀の旅行スケジュール、路線は下記の通りです。
美濃は高雄では数少ない客家文化の風情を体験できる場所です。南部の客家集落では有名な油紙傘と客家の擂茶以外に本場の客家グルメも楽しめます。
懐かしい風情に満ちた場所で様々な客家文化を体験できます。手作りの油紙傘の色塗り体験のほか、客家美食を味わいたいならば客家粄條(米でできた麵)や各種客家の軽食を食べられます。食事を楽しんだら客家擂茶(ゴマやピーナッツなどをすり潰し、お茶を加えたもの)の手作り体験も。ここでは客家文化を学べるディープな旅を提供しています。
保護区内ではプロのガイドが行楽客の皆様に自然生態を解説してくれます。礫岩層に属した場所なので、細かな石が落ちてくることがあります。トンネル見学前にはヘルメットを被ってから開放されている第六号隧道へと進みましょう。もし六亀を旅行で訪れたらこの第六号隧道は必ず訪れてください。
『十八羅漢山自然保護区』は大小40あまりの直立した円錐状の山脈から形成されています。山の形が炎のようであり、別名「六亀の火炎山」と呼ばれ、六亀エリアの守護神となっています。
愛玉にはたくさんの食物繊維が含まれていることをご存知ですか?愛玉の物語を知った後には愛玉がどれほど希少なものであるかが分かるはずです。
高雄六亀にある清波愛玉園では愛玉や愛玉の小さな蜂のラブストーリーを学ぶことができます。現場では愛玉の種を手で揉み洗いし、弾力性のある美味しい愛玉ゼリーを作ることができます。
愛玉の小さな蜂の物語:愛玉子は雌雄異株の植物であり、「愛玉小蜂(アイギョクコバチ)」が雄の花の果に潜り込んで交配した後、雌のアイギョクコバチが雄の果から飛び出し、さらに雄の果実の中に飛び込み、受精卵を生みます。または、母体となる果に花粉を落として受粉を完了させます。受粉後に母体となる果がふくらみ、種を生み出します。これが愛玉ゼリーの材料となります。
農場のオーナーである呉清波氏は元々は農薬販売業者でした。退職後に2ヘクタールの大きな愛玉園で貴重な自然生態を保護し、無毒有機農場で大自然の風景を作り出しています。愛玉の品種は「愛玉子苗栗一號」で、国内で最初に植物の品種権を取得した品種です。皆様も一緒に「清波愛玉園」へ探険に出かけましょう。
白い泡は酵素です。間断なく揉みだして約10分で、愛玉のコラーゲンが洗い出され、茶色のゼリーになります。
ここは六亀で必ず訪れるべきスポットで、「彩虹山六亀大仏」と呼ばれています。七階建ての高さを誇る大仏は壮観な眺めで、2000年から建立が始められ、15年かけてようやく完成しました。大仏神殿を歩くと、遠くには山景色が眺められます。また、「天下第一手」も人気のチェックインスポットです。ぜひ見に行きましょう。
「天下第一手」の物語:2002年に大仏を施工していた際、江という姓の作業員が誤って大仏の頭部から手の部分に落ちてしまいました。約6階建ての高さから落下したにも関わらず、無事に回復したことから、この大仏の手の部分を記念しています。ここでは皆様の健康と万事如意(万事が上手くいくこと)を願っています。
高雄の六亀にある隠れ家的な「順発茶園」。ここは台湾で唯一の原生種である台湾原生山茶が育てられています。
台湾原生山茶は主に南投県以南の山間部に分布し、高雄六亀は現在のところ台湾原生茶の中で最も重要な産地となっています。六亀山茶は野生特有種と言われる野生で育った山茶のことで、一般的なお茶は灌木類に属しますが、山茶は喬木類です。農薬は不用で、テオフィリン が非常に低いので、お茶を飲むと眠れなくなってしまうという人たちも心配は要りません!
ここの野生山茶は年に一度収穫される希少なものであり、年に数度収穫される一般的な茶樹とは異なります。収穫時期はおよそ4月末から5月まで。天災やが害虫の影響で生産量が少なくなっており、非常に希少な存在のお茶です。
六亀には不老温泉エリアへ行く人たちの多くが推薦する郷土グルメの名店があります。
「美膳食堂(元・美崙山餐廳)」という名前で、30年経営しているレストランです。シェフの陳安豊さんは元々は高雄にあるホテル「漢来飯店」でシェフをしていましたが、故郷に戻り、美膳食堂に新しい料理を持ち込み、地元の新鮮な季節の野菜を使用しています。六亀へ温泉浴へ訪れた旅行者は様々な美食を満喫することができます。
六亀の不老温泉エリアと言えば、もちろん温泉浴ですよね。ここにはいくつもの素晴らしい温泉宿があります。今回は「美崙山温泉リゾート山荘」をご紹介します。ここには独立したロッジや日本風の原木で建てられた露天SPA水療館があります。泉質は炭酸水素塩泉で、出水口の温度は約45度で、弱アルカリ性炭酸に属し、またの名を「美人湯」と言います。
美崙山温泉リゾート山荘は全エリアでカナダの香杉および檜を使用しており、山荘内には20個の部屋、および12種類のテーマ別客室があります。客室内に個人浴室があるほか、露天風呂や貸し切り浴室もあります。
今回、高雄の六亀へ旅行に訪れる際、スケジュールに小羽が最も好きな登山活動がないかを確認していました。コースにはもちろん、登山ハイキングのできる「美輪山登山歩道」が含まれていました。
美輪山は高雄六亀と桃源の境に位置する茂林風景区内にあり、歩道の全長は約5.7キロで、標高は海抜1350メートル、三等三角点と森林の三角点があります。美輪山登山口は不老温泉エリア内にあり、途中、慈佑宮や二つの見晴らし台を通ります。さらに製茶所や茶園、梅園を通過し、歩道では遠くに不老温泉エリアや荖濃渓谷の景色を眺められるだけでなく、南横群山の姿も遠望できます。
ここでは多種多様なハーブを用いた料理や山の野菜を用いた料理が楽しめます。シェフの陳伯丞氏の巧みな技と真心によって作られた「メニューのない料理」はオーガニック農法で育てられた野菜の美味しさを味わえます。
「清逸軒庭園式餐飲」は予約制で、自分たちが管理する「清逸軒幸福有機農場」をもちます。農場内では季節の野菜やフルーツ、ハーブを多数栽培しており、自給自足でレストランの食材に用いています。ここと訪れた方は最も新鮮な食材と各種自家製料理を味わえます。
高雄六亀の旅行では皆さんは必ず宝来不老温泉エリアを訪れることでしょう。ここで皆さんに紹介するのは宝来温泉エリアの「遠山望月風呂」です。温泉が好きな方は必ずここ宝来花賞温泉公園を訪れましょう。
宝来エリアは2009年にモーラコット台風の被害を受け、源泉にダメージを受けました。その後、2017年に宝来中学校後方の台地で温泉ボーリングに成功し、宝来花賞温泉公園に温泉を引くことができました。湯の温度は約52度で、PH値は7.2弱アルカリ性の炭酸水素塩泉で、無色無味の透明な泉質で、入浴後は肌の角質が軟化し、滑らかな肌となります。ゆえに、「美人湯」という美称をもちます。
宝来花賞温泉公園の敷地面積は5.4ヘクタールで、約1370株の喬木が植えられており、一年を通して美しい花畑を観賞できます。ここには約800本の花旗木(カンラパ・プルック)が植えられているので、お花見を楽しみたい方は花のシーズンをしっかりとチェックしましょう。
宝来花賞温泉公園内の美人湯ではとてもリラックスできます。温泉に浸かりながらおしゃべりができ、気が付けば楽しい温泉タイムはあっという間に過ぎ去ってしまいます。
彩蝶谷の諦願寺は圓照寺の分院で、台湾二大河川の荖濃渓と幾層にも積み重なった山並みに面しています。山を背に、水に面した絶景の地理景観で、視界が開けています。
諦願寺大殿では釈迦牟尼仏および地藏王菩薩が祀られています。大規模な宮殿式の寺院建築で、伝統と革新のスタイルを兼ね備えています。大雄宝殿内のレリーフの壁画は中国大陸、日本、韓国および地元の工芸家が異なる色彩の青田玉石を用いて心を込めて制作したものです。臥佛殿は東南アジア最大のクスノキの彫刻でできた涅槃像です。
寺廟の外にはさらに精緻に彫刻された青斗石の五百尊の羅漢が並んでおり、非常に壮観な眺めとなっています。芸石館および美術館は不定期で居士や教授の作品を展示しています。宗教芸術が好きな方たちはこの六亀の景観スポットをお見逃しなく!
高雄の六亀にあるこの場所には、温泉、宗教、地元の小規模農家(愛玉、山茶)など、数多くのユニークな自然生態があることにお気づきになりましたか。温泉 +美食 + 知的なロハス旅が皆様をお待ちしています。記事の最後では小羽がおすすめする高雄六亀の一泊二日の行程がありますので、復習してください。皆様が六亀の名所をチェック・保存し、旅が素晴らしいものとなることを願っています。