関西景観スポット日帰り旅!格安航空会社が開通すると、多くの人たちは安い航空チケットを購入して旅を楽しむようになり、我々と世界の距離もぐっと近づきました。近年は日本への旅行者が増えています。特に関西エリアの京都は古い家屋がずらりと並び、多くの人たちを魅了し、憧れのスポットとなっています。台湾にある368の郷鎮(町村に相当)の中に「関西(關西)」と呼ばれる街があることを知っている人は多くはありません。ここは新竹県にあり、台湾仙草(ハーブ)の産地であり、真っ黒な仙草が関西に発展をもたらしてきました。11月には美しい仙草畑も観賞できます。さあ、皆さんも一緒に新竹へ行き、私たちと仙草のおいしい関係(中国語で関西と同じ発音)を作りましょう。関西への日帰りトリップは景観スポットやグルメ、観光農場を訪れることができます。
新竹の「関西」の人口の大多数は客家人が占めます。日本の「関西エリア」は発音上でちょっとした「関係(關西と似た発音)」があります。関西の昔の名前は「鹹菜甕」であり、日本語の「関西」と「鹹菜」は発音がほぼ同じです。このため、日本統治時代には日本人は「鹹菜甕」の名前を改め、「関西(關西)」と名付けました。関西老街(古い家並み)では懐かしい町屋を一棟ずつ見ながら進みましょう。牛欄河畔はかつて埠頭があった場所で、すべての商業貨物はここを起点とし、流通していました。ここから関西の繁栄に繋がり、発展の起点となりました。
しかし繁栄は訪れたら衰退するのが世の常であり、関西も時代の流れに逆らえず、農村風景を残すだけとなりました。ただし、仙草の製作はこれまで途絶えたことがありません。関西老街には古色蒼然とした家屋が一列に並び、この中を散歩することができます。さらに周辺の古跡まで足を運べます。太和宮や関西駐在所、所長宿舍、東安橋、鄭屋祠堂,台湾紅茶会社、樹徳診療所、第一戲院(劇場)、錦泰茶工場、日本統治時代に設立された伝統市場があります。人混みを掻き分けることはせず、豊富な歴史建築が見られます。文化遺産が好きな人たちが街歩きをするのを待っています。毎年、秋に九降風(旧暦9月に吹き付ける東北季節風)が吹き始めると、仙草の花が満開となります。紫色の花の絨毯がこの小さな町を覆いつくします。北海道へ行かずともラベンダーのような幻想的な花畑を観賞できます。
関西鎮は台三線上に位置し、景観スポットの多くが市街地や郊外に集中しています。車を運転されない方は市内の一部の景観スポットを徒歩でアクセスすることになります。郊外にある周辺景観スポットへ足を運ぶ場合は車で行くのが便利です。バスに乗る場合は新竹駅または中壢駅でバスに乗り換えます。バイクや車をレンタルする場合、個人的におすすめなのは「新竹駅」前のレンタルバイク、または車で、関西へ向かうのが最も近く、最も速い手段です。そのほか、桃園の龍潭や大渓、または南の方の新埔、北埔、内湾、尖石郷などへも足を運べます。
- 🚄 高鉄:新竹駅 駅を出たら「假日觀光5號公車」に乗り換えると、関西(休日のみ運行)までアクセスできます。
- 🚃 台鉄新竹駅 駅を出たら新竹客運:「5619 關西 = 新竹」バスに乗り換える。または駅前でバイクや自動車をレンタルし、移動。
- 🚃 台鉄中壢駅 駅を出たら新竹客運:「5617 關西 = 中壢」バスに乗り換え。
関西老街(古い家並み)は全台湾で最も短い中正路上に位置します。ここには美しい別名があり、「石店子老街」と呼ばれています。車で向かう途中に賑やかな関西市場を通りますが、角を曲がって石店子老街に入ると静けさに驚かされます。石店子老街には赤レンガの低い家屋とアーケードが一列に並んでいます。これらは目立ちませんが、すべて百年の歴史をもちます。静かで平穏な場所なので、かつてここが賑やかな場所であったとは想像できないはずです。昔は劇場や娯楽場所が立ち並び、「関西銀座」と呼ばれていました。ゆっくり歩いていくと、古い通りには布地店、金物店、鍛冶屋、漢方薬店などが並んでいます。家と家の間には市場へ直接通じる「穿屋巷」もあり、これが私の石店子に対する最初のイメージを形成しました。
近年、ここには古いモノの価値が分かる人たちが訪れるようになり、長い間放置されていた古家屋を借り、リノベーションするケースが徐々に増えています。百年の歴史をもつ家屋が古本屋や手作り雑貨店になったり、さらに面白いのは複合式の展覧空間となり、定期的に展覧会が催されていたりします。ここでは一時的な観光業に頼らず、焼きソーセージや仙草愛玉ゼリーを売ったりなどはせず、「文化」を根付かせることを選択しています。古民家で芸術・文化・文学を開花させ、新たな養分を得て、新たな時代とともに横へと繋がり始めています。
「金勇DIYトマト農場」は関西における老舗の観光農場です。行楽客の方は自分でトマトを採取する以外に季節に応じてイチゴ、苦瓜、キュウリ、ピーマンなどを収穫する体験ができます。さらに園内で開催される手作り講座に申し込みすることができ、新竹関西鎮において口コミが良い観光農場となっています。受付カウンターでは大量のトマトが種類別に置かれており、赤や黄色、オレンジ、さらには黒や紫がかった黒色のものまで見られます。さらに熟していないように見える「緑色」の品種もあります。ここで栽培されているトマトの品種は30数種類あまりに達し、市場でよく見られる数種類以外に珍しい品種もあり、見聞が広がります。
- 住所|新竹県関西鎮十六張2鄰35-1号
- 営業時間|08:30-17:30
- オフィシャルサイト|ここをクリック
仙草博物館は関西で生産が盛んな「仙草(ハーブ)」をテーマにした自然博物館です。館内の面積は大きくありませんが、関西の仙草の発展の歴史、栽培方法、製作過程を展示しています。附設の植物園には豊富な自然生態や各種果樹が見られ、最も素晴らしいのは「仙草花園」です。仙草の花が開く11月頃に訪れると美しい光景が見られます。参観後には仙草ゼリーの手作り体験に申し込みができ、当日作った新鮮な仙草スイーツを楽しめます。さらに仙草を料理に用いたセットコースもあります。仙草入りチャーハンや仙草入りチキンスープなどが味わえます。天然の仙草ジュースを一杯飲めるだけでなく、仙草ゼリーを味わえ、仙草がもたらす懐かしい風味を体験できます。園内は入場料不要で、ミニマムチャージもありません。自由に参観でき、仙草の素晴らしさを学ぶことができます。
- 住所|新竹県関西鎮中豊路二段326号
- 営業時間|09:30-18:00,水曜日定休
- オフィシャルサイト|ここをクリック
関西鎮郊外にある羅屋書院は関西羅禄富派の書房です。三方を山に囲まれ、まるで塵取りのような地形をしています。百年前には羅という姓の者が開拓し、同じ姓の者が暮らす集落となりました。百年の時を経て、現在は三、四棟の伝統家屋が残っています。これらの老家屋の中には現在も住民がいます。近年は多くの郷土史研究家が「ここが新竹関西の羅家の私塾として重要な役割を担っていた」と認識しています。文化遺産の活性化やガイドを通じて行楽客は羅屋書院について知ることができるようになっています。家屋の中にはまだ居住者がいるので、通常は外から眺められるだけで内部の参観はできません。
- 住所|新竹県関西鎮南山里上南片7鄰79号
- 営業時間|特殊なイベント時のみ開放、参観可
- オフィシャルサイト|ここをクリック
台東池上の伯朗大道にある一本の無名の樹がある広告によって爆発的な人気となり、行楽客が競って訪れる場所となりました。ここは「金城武の樹」と呼ばれ、こうしたユニークな現象は台湾各地に蔓延し、各県市で自分たちの「金城武の樹」を探すようになりました。関西郊外の羅屋書院付近には一本の「南山の金城武の樹」があります。ここでは伯朗大道の風景を模したオブジェを作り、行楽客が記念写真を撮影できるようにしています。台東と異なるのは目の前が田んぼではなく、この地で有名な「関西仙草」であることです。每年秋冬になると仙草の花が次々と開き、目の前には幻想的な紫色に染まった美しい風景が広がります。
- 住所|Q5QC+CP (Google Map Code)
- 営業時間|24時間開放
1937年に創立した「台湾紅茶股份有限公司」の元の名は「台湾紅茶株式会社」と言い、関西市街地にあります。かつて日本の三菱グループの台湾支社が紅茶を精製し、世界各地の80あまりの港に輸出する主要窓口でした。半世紀を超える老茶工場は半木造、半レンガ作りの赤レンガの建物で、新竹県政府(県庁)により歴史的建造物に登録されています。現在、この空間は「茶葉博物館」となっており、館内を進むと、赤レンガと瓦屋根、木造の屋根の梁の構造が見られ、その中に関連文物や書類が展示されています。当時出張時に使っていたスーツケースなどもあります。入園にはガイド費用が含まれ、紅茶を味わうための記念グラスももらえます。ガイド終了後には六種類のお茶を飲み比べする体験ができ、行楽客の方は茶葉文化からさらにディープな関西の土地の物語を知ることができます。
- 住所|新竹県関西鎮中山路73号
- 営業時間|08:30-17:00
- オフィシャルサイト|ここをクリック
東安古橋は日本統治時代に日本人技師によってデザインされました。糯米に石灰を混ぜ、地元の石を使用しています。完成からすでに百年の歴史を有しますが、現在も完全な形で牛欄渓の上にかかっています。赤レンガのアーチ型の橋はレトロな雰囲気で、映画「私の少女時代」のロケ地にもなりました。関西の中でも交通量がやや多い中山東路上にあり、古い橋を壊さず、交通量を増やすため、東安古橋の傍に新しい橋が建てられ、新しい橋と古い橋が共存しています。もし橋の上で古い橋の風情を感じることができなかったら、美しい橋の構造を眺めるベストな角度である「牛欄河親水公園」まで行きましょう。ここでは昔のままの橋の姿を眺められます。同時に河濱公園には休憩施設が多数設置されており、休憩できる石の椅子があるだけでなく、マーケットなどのイベントもよく行なわれています。関西で「ピクニック」するのにベストなスポットでもあります。
- 住所|新竹県関西鎮中山東路
每年、冬の終わりから初春にかけてイチゴのハイシーズンとなります。北台湾では大小様々なイチゴ栽培地区があり、中でも新竹県関西鎮には広範囲にわたりイチゴ栽培エリアがあります。行楽客の方は関西インターチェンジを下り、新埔鎮方向へ県道118号線沿いを進むと、両側に大小様々なイチゴ農園が見られます。大衆イチゴ園、阿根草イチゴ、振華イチゴ農場、吉祥イチゴ園、大羅イチゴ園、大同イチゴ園、十全イチゴ園など。伝統的なイチゴ農園は地面に栽培しているタイプですが、行楽客が摘むのに便利な高設栽培のイチゴ農園もあります。ここでは数十軒あまりの農園において行楽客がイチゴ摘み体験ができるように開放しています。季節限定で、地元ならではの関西イチゴフェスティバルの「イチゴ時間」を体験できます。
ㄤ咕麵は関西鎮で高い人気を誇る店です。新しい店に見えますが、開業してすでに60年以上の歴史をもつ老舗です。元々は小さな小さな麺屋台でしたが、三代目の時に二階建ての大きな店舗となりました。地元の人たちは子ども時代から大人になるまで食べてきた客家の美食です。「ㄤ咕麺」という可愛い名前はかつてここに看板がなかった際、ㄤ咕のおじいさんが子ども好きだったため、子どもが麺を食べに来たときにからかうように「口ㄤ口古、口ㄤ口古」と言っていたため、後に店名になったそうです。必ず食べるべき看板麺は昔ながらの味わいの「ㄤ咕麺」です。コーヒー色の汁が白色の太麺の上にかかり、塩味と甘い味となっています。さらにタロイモで作った豚肉団子「芋角湯」と紫色の「ピーナッツ豆腐」もあります。しっかりとした歯ごたえで、一口食べるごとにタロイモの香りが口いっぱいに広がります。
- 住所|新竹県関西鎮光復路35号
- 営業時間|10:30-19:45(毎週火曜日定休)
- オフィシャルサイト|ここをクリック
文字だけ見ると「仙草巷」という意味で、当初は台北の龍山寺傍にある青草巷のような場所をイメージし、各種仙草店が集まっていると思っていました。現場に到着した後、エレベーターに乗って上階へ行くと、ここが仙草博物館の関係企業であることに驚きました。関西の市街地に位置する仙草巷はエレベーターに乗った後に別世界が現れ、ここが仙草博物館の分館となっています。仙草商品を専門に販売するショップです。高層階にある広々とした食事空間で、窓辺からは関西の小さな町の風景が見下ろせます。ここはイメージしていた場所とは全く異なりました。同時に、各種仙草関連の商品を味わうことができます。仙草コラーゲン、仙草ゼリー、仙草かき氷、仙草ジュースなど、各商品の分量はいずれも多く、家族や友人とシェアするのに適しています。特におすすめなのは、ほのかな甘さを感じる仙草茶です。夏にランチ後に一杯飲むと口の中がさっぱりとします。
- 住所|新竹県関西鎮中興路14号5F
- 営業時間|平日10:00~18:00、休日10:00~19:30(毎週水曜日定休)
- オフィシャルサイト|ここをクリック
「關西牛肉捲餅」は毎日オープンと同時に大行列ができます。おいしい「牛肉捲餅(牛肉入りクレープ)」を求めて大勢の人たちが訪れます。ここの屋台は規模が小さいですが、飽きの来ない格安グルメとして知られています。その場で注文し、一つずつその場で制作します。「関西美食」の称号を得ています。
注文すると、店主夫人が生地を捏ね始め、熱い油を入れてスピーディーに表面を焼き上げます。黄金色になるまで待ちます。その後、顧客がオーダーしたトッピングを加えて行きます。台湾バジル、牛肉餡、豚肉餡などを選べ、その上には大量のキュウリをのせてもらえます。店主夫人が餡をのせる様子を傍で眺めていると、その量がかなりのものであることに驚かされます。牛肉捲餅を受け取ったら待ちきれずに一口頬張ってみましょう。牛肉以外にもキュウリの千切りがたくさん入っているので、爽やかでしっとりとした食感になっており、幾層にも重なった生地の食感とぴったりと合い、非常に美味です。注文客は多いですが、出てくるスピードが速いため、注文したらすぐに受け取ることができます。
- 住所|新竹県関西鎮南京路10号
- 営業時間|平日13:30~18:00、休日11:00~18:30(毎週火曜日定休)
関西の市街地には数多くのアイス店があり、中には地元の老舗もあります。ここ「囍冰室」は元々は桃園の中壢にあるアイス店でしたが、昔ながらの綿綿冰(ふわふわ食感のアイス)を新竹関西に持ち込みました。ここの看板商品は天然の食材とフルーツで作った伝統的な綿綿冰です。それ以外にも各種アイスが楽しめます。綿綿冰は一玉単位で値段が計算され、牛乳、ピーナッツ、緑豆、小豆、カルピス、パッションフルーツ、キュウイなどのフレーバーがあり、選ぶのに迷ってしまうはずです。もしどれをオーダーすればよいのか悩んでしまう場合は、店がお勧めしている人気の組み合わせを選びましょう。これは一度に三種類のフレーバーを楽しめます。そのほか、紅茶にアイスを浮かべたものや、仙草かき氷、仙草ゼリーなどの冷たいデザートもチョイスできます。本物の素材を使用した冷たいデザートは一年を通して人気で、商売繁盛となっています。私たちが訪れたときも冬場でしたが店内にはアイスを食べる人たちが絶えませんでした。関西で見逃せないアイス店の一つです。
- 住所|新竹県関西鎮中山路27号
- 営業時間|11:00-22:00
関西で最も有名な特産品は仙草(ハーブ)です。関西の南京路にある「源式仙草」を訪ねると、店は小さいですが、丁寧に陳列された商品が目に入ります。店の前を通ると、洒落た内装に足を止めずにはいられないことでしょう。源式仙草の店主は元々はIT企業で働いていた方ですが、故郷の関西に戻り、ハイテク企業の精神で仙草を探究し続けた結果、「仙草凍(仙草ゼリー)」と「仙草茶」の二種類の商品を誕生させました。外の飲料店で販売している仙草商品とは異なり、伝統的な製法によって作り上げたものです。本物の材料を使用しているので、飲むと仙草の自然な甘さが感じられます。地元の人たちに支持されているだけでなく、多くの行楽客が飲みに訪れます。
- 住所|新竹県関西鎮南京路20号
- 営業時間|10:00-19:00