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客庄小旅行

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苗栗県南庄 │ 知られざる山里の秘境スポット、客家の雰囲気に包まれた古い街を歩く

作者 : 安妮的天空 - 旅遊美食親子札記(アニーの空 - 旅行と美食のファミリーノート)
苗栗県の南庄

苗栗県の南庄は国際的に認定されたスローシティです。私はここを妖精たちが魔法をかけたような可愛らしい小さな町だと思っています。

苗栗県の山中にひっそりと存在する南庄。ここの老街(古い家並みが残る街)を歩いてみましょう。一杯の甘いキンモクセイシロップがこの街の繁栄を切り開いてきました。小道には優雅なキンモクセイの香りが広がり、路地裏には甘い客家風情が漂っています。老街は水汴頭洗衫坑(洗濯場)から始まり、築百年以上の木造郵便局、乃木坂、水汴頭洗衫坑、永昌宮、十三間老街、康濟吊橋などが南庄スローシティの緩やかなリズムを紡いでいます。街角にある80年以上続く客家花布(花柄模様の生地)の老舗は、老街を華やかに彩っています。キンモクセイシロップや豚籠粄(野菜まん)、滷豆干(干し豆腐の煮込み)、桂花甜湯圓(キンモクセイシロップ入りお団子)、客家粄條(米を原料とした太麺)などが旅行者の舌を満たしています。老街散策だけで一日楽しむことができます。ここを歩くだけで国際的なスローシティのリズムが緩やかで楽しいものであることに気づかされます。

さらに南庄の山奥へ車を走らせれば、地元の人たちにもあまり知られていない秘境が数多くあります。仙人谷、四十二份自然湧泉、そして蓬莱渓護魚歩道など、まるでエメラルド色の炭酸飲料のように透き通った湧泉、荘厳な峡谷の断崖、くねくねと曲がる幻想的な木桟道などが心身を癒やしてくれます。

南庄はかつて木材業と鉱業で栄え、山間部で最も繁栄していた街でした。今は昔の輝きは褪せ、衰退してしまいましたが、依然として独特で優雅な風情が残っています。山間部をゆっくり歩くと、客家独自の風情を感じることができます。客家人、ホーロ人、原住民族が織りなす文化は山里にディープな足跡を残しており、それが南庄独自の魅力を作り出しています。観光スポットは数多くはありませんが、質素で素朴な風情が特色となっています。老街を歩き、山里と山谷を探索すると、南庄への旅はより奥深いものとなります。ゆっくりと歩きながら自分だけの旅の思い出を作る価値がある場所です。


苗栗県南庄老街(古い家並みが残る街)
苗栗県南庄老街
苗栗県南庄老街

苗栗県南庄老街は桂花巷を中心に広がっており、百年以上の歴史をもつ郵便局が起点となっています。坂道を下っていくと探索すべきスポットが数多く見られます。キンモクセイシロップの甘い香りがこの客家集落の美しさを発酵させています。

南庄の住民の約8割は客家人です。ここは南庄郷の行政の中心であり、郷全体で最も大きな集落であり、郷の名前もここに由来します。苗栗県で2番目に大きな面積をもつ郷鎮(町村)で、海抜は120メートルから2,200メートル以上におよびます。地勢は西北から東南に向かって徐々に高くなっており、主に加里山と八卦力山の2つの大きな山系に分かれています。

苗栗県南庄に到着したら南庄老街から旅を始めましょう。客家の軽食を味わったら桂花巷や周辺の名所を巡り、さらに一晩滞在して翌日は山線の旅へ足を運ぶのをおすすめします。この街は二泊三日かけてじっくりと散策するのに値します。ゆっくりと歩きながらその独特な魅力を味わいましょう。


苗栗県南庄老街 百年の歴史ある郵便局
百年の歴史ある郵便局

南庄にある百年の歴史をもつ木造の郵便局は1899に創立され、日本統治時代には「南庄郵便局」と呼ばれていました。1946に「南庄郵電局」に改称され、1949年に郵政管理局と電信局が分かれると、「南庄郵局」となりました。1935年には刀山大地震に見舞われましたが、後に再建されました。ここは苗栗県内の10大歴史建築の一つに選ばれ、「老庄長官邸」や「乃木坂」とともに南庄郷内を代表する日本統治時代の文化財の一つとなっています。

ここは温かみがある木造建築の郵便局で、日本風情が濃厚に感じられます。営業中は館内で郵便局の歴史的な変遷に関する展示を見ることができます。この日は夕方に到着してしまったため、正面玄関は閉ざされていました。しかし坂道は可愛らしい雰囲気に包まれており、愛らしいキャラクターや特製郵便ポストがあります。子供たちも楽しめるスポットになっています。

そのため郵便局のそばには可愛らしい交換手台のオブジェがあります

かつて南庄郵便局は電話回線を接続する業務も果たしていました。そのため郵便局のそばには可愛らしい交換手台のオブジェがあります。伝統的なダイヤル電話では交換手が電話回線を繋げる必要があるため、市民が電話をかけると、ジャックの指示板が自動的に落ち、交換手が相手先を確認し、その後ジャックに差し込み、通話が可能になるという仕組みでした。各ジャックにはそれぞれ物語があり、ここでは過去の交換手が電話を繋げるシーンを再現しています。南庄郵電所が南庄郵便局へと変遷した記憶を呼び覚ますオブジェです。


苗栗県南庄老街 乃木崎
乃木崎

郵便局の隣にある長い石階段は南庄老街の特色ある景観スポット「乃木崎(戦前は乃木坂)」です。ここは明治30年に台湾の第三代総督である乃木希典将軍が永昌宮と街道が隔てられているのを見て、大屋坑の張屋を撤去し、スレート板で設けた階段です。これにより住民の暮らしと学童の通学が便利になりました。後の世代は乃木希典将軍の思いやりに感謝して、この石の階段を「乃木崎(乃木坂)」と名付けました。


苗栗県南庄老街 永昌宮
永昌宮

桂花巷そばの永昌宮は日本統治時代に建立され、主に三官大帝が祀られています。地元の人たちの重要な信仰の中心です。


苗栗県南庄老街 桂花巷
桂花巷

キンモクセイの香りが漂う路地にはキンモクセイを使用した軽食が並びます。キンモクセイシロップ、キンモクセイ入りお団子、キンモクセイ入りソーセージなど。桂花巷(キンモクセイ路地)は南庄で最も甘い香りが漂う通りで、美味しい屋台が並んでいます。曲がりくねった路地の中には昔ながらの屋台料理が数多くあり、他地域では手に入らない美味しいものが集まっています。一度歩いてみたら、まだ食べていないものがたくさんあることに気づき、ちょっと悔しい気持ちになりました。

桂花巷

桂花巷 京廣のキンモクセイ風味の手づくりエッグロール
京廣のキンモクセイ風味の手づくりエッグロール

エッグロールが大好きな私は手づくりのエッグロールには目がありません。ここでは美しい店員さんがエッグロールを製作しています。すべて手作りで、味はバラエティに富んでいます。チーズ味、キンモクセイ味、ゴマ味、クランベリー味、抹茶味、海苔味など。エッグロールは一本単位で購入でき、香ばしくサクサクとした食感で美味です。店員さんが押し売りすることもなく、辛抱強く私たちが選ぶのを待っていてくれます。

京廣のキンモクセイ風味の手づくりエッグロール
京廣のキンモクセイ風味の手づくりエッグロール

桂花巷 キンモクセイシロップ
桂花巷 キンモクセイシロップ

桂花巷の中で最も多いのはキンモクセイシロップ関連の商品で、ここの店舗は非常に親切で、試飲させてくれます。キンモクセイシロップ以外にもキンモクセイ酢、りんご酢、はちみつ酢などがあり、いずれもこの路地で人気のお土産になっています。


桂花巷 芋頭粿(タロイモ味の蒸したお餅)
桂花巷 芋頭粿(タロイモ味の蒸したお餅)
桂花巷 芋頭粿(タロイモ味の蒸したお餅)

できたての芋頭粿(タロイモ味の蒸したお餅)は外側がサクサクとした食感で、中身は柔らかい餡となっています。手作りの醤油タレをかけるとより一層美味しくなります。


桂花巷 キンモクセイシロップ入りお団子かき氷
桂花巷 キンモクセイシロップ入りお団子かき氷

桂花巷で最も忘れられないのは桂花冰鎮湯圓(キンモクセイシロップ入りお団子かき氷)です。大盛でも80元です。桂花巷を訪れたら必ず一碗食べてみてください。

桂花巷 キンモクセイシロップ入りお団子かき氷

柔らかくもっちりとした白玉団子が丸いボウルを埋め尽くし、かき氷の上にはキンモクセイ蜂蜜がかかっています。かき氷にはキンモクセイ蜂蜜の甘い香りが浸み込み、香り豊かで食べ飽きることはありません。お団子との相性も抜群です。

さらに驚くのはスイカやバナナ、リンゴのスライスも入っていることです。これらを合わせて食べると、爽やかで奥行きのある味を楽しめます。口の中に美味しさと涼しさが広がります。


桂花巷 50年の歴史をもつ麺店
桂花巷 50年の歴史をもつ麺店

桂花巷の屋台料理は持ち帰りがメインですが、この50年以上続く麺店はイートインスペースがあります。しかも朝早くから営業しています。私たちは南庄に滞在した2日目に早起きして、ここで朝食をとりました。手作りのワンタンと汁なし麺を注文し、南庄の昔ながらの朝ごはんを満喫しました。

桂花巷 50年の歴史をもつ麺店

ワンタンと粄條(米が原料の太麺)の味はどちらも美味しく、これに肝連肉(豚の肝臓についている肉)と青菜を添えると、満足感の高い朝食になります。


桂花巷 水汴頭洗衫坑
桂花巷 水汴頭洗衫坑

桂花街の端にある「洗衫坑」は「水汴頭」とも呼ばれ、桂花巷の入り口に位置しています。地元住民が灌漑用水路上に十数枚のスレート板を敷き詰めた場所で、南庄の女性たちはここで洋服や食器を洗い、世間話を楽しんでいます。水路の水は冷たく透き通っており、清潔です。この日の朝は実際に女性たちがここで洗濯しているのを見ました。その光景は非常に可愛らしかったです。南庄老街もこの伝統を大切に残しています。桂花巷を訪れた際はぜひここに立ち寄り、南庄の女性たちの伝統的な生活様式を覗いてみてください。


苗栗県南庄老街 楊媽媽豬籠粄(野菜まん)
苗栗県南庄老街 楊媽媽豬籠粄(野菜まん)
苗栗県南庄老街 楊媽媽豬籠粄(野菜まん)

ここでは楊母さんの客家の粄條(米を原料とした麺)、猪籠粄(野菜まん)、手づくりの涼糕(葛餅のようなお菓子)などを販売しています。いずれも伝統的なお土産で、味も外では食べられない特色あるものばかりです。


苗栗県南庄老街 蕭記黒糖ケーキ
苗栗県南庄老街 蕭記黒糖ケーキ

南庄の黒糖ケーキは丸いフライングディスクのような形をしており、我々が普段食べているような黒糖ケーキとは少し異なります。南庄の代表的な軽食です。


苗栗南庄老街 二姐客家菜館
二姐客家菜館

本場の客家料理を食べたいと思ったら、安妮がおすすめするのは「二姐客家菜館」です。ここの料理はすべてその場で注文したらその場で作ってくれるスタイルで、本場の客家の味となっています。必ずやその味覚の虜になるはずです。

二姐客家菜館

コース料理を一卓注文したところ、料金はなんとわずか680元でした。料理が四品、スープが一碗でかなりの満足感です。地鶏は肉質が柔らかい上にしっかりとした口当たりで、特に私が気に入ったのは「客家小炒(豚肉やスルメイカ、干し豆腐などを炒めたもの)」です。ここの味つけと具材は豊富で、タケノコ炒めや過猫(山菜)は新鮮で柔らかく、美味でした。酸菜(高菜の漬物)とタケノコ、薄切り肉が入ったスープも酸味と甘味が絶妙で、かなりの美味しさでした。テーブルの料理は瞬く間に完食してしまいました。


南庄老街 富興布行(生地屋)
富興布行(生地屋)

南庄老街を散策していたとき、「客家の村に来て、なぜ客家の花布(花柄模様の生地)を見かけないのだろう?」と思っていました。そんな時、ふと振り返ってみると、客家の花布で埋め尽くされた「富興布行」が目に入ってきました。色とりどりの花布が老街の雰囲気を明るく彩っています。オーナーは80歳の女性で、健康で明るい笑顔で迎えてくれます。小さな町で百年以上の歴史をもつ店の客家花布はとても特別なものです。伝統的な布団や蚊帳、嫁入り道具のほか、日本の浴衣や客家花布グッズもあります。老街にひっそりと佇み、私にとってはまるで貴重な宝物を探し出したような気持ちです。南庄老街を訪れたら、ぜひ生地屋のおばさんに挨拶してみてくださいね。

富興布行(生地屋)
富興布行(生地屋)

富興布行の店主はとても情熱的で、私たちに浴衣を試着するように勧めてくれました。客家花布で作られた浴衣は色合いと裁断が素晴らしく、軽くて快適でリーズナブルです。何枚かまとめ買いして家に持ち帰りたくなりました。

80歳になる店主は非常に熱心で、私に何枚も浴衣を着せて写真を撮らせてくれました。このような伝統的な老舗が大好きです。客家の風情に溢れ、人情味もあります。


苗栗南庄 康濟吊橋
康濟吊橋

康濟吊橋は十三間老街そばに位置し、南庄老街と南江老街を結ぶ吊り橋です。総長154メートルで、南庄老街において特別な風景となっています。


苗栗県南庄 十三間老街
十三間老街

南庄は日本統治時代からサイシャット族、タイヤル族、客家人が共存する場所で、鉱業と木材業で繁栄していました。十三間は蓬莱から東和運送、炭鉱へ繋がる唯一の道路で、ピーク時には最も賑やかな場所でした。時の経過とともに十三間は最も多くの人たちが暮らす通りとなりました。後に林業と鉱業が次第に衰退すると、時計店やパン屋ができ、生活機能が多様化していきました。その後、人々の流れは十三間から中正路へと移り、十三間の商店は徐々に消えてなくなりましたが、入り口には当時の看板が多数残っています。

十三間の通りは静けさに包まれており、賑やかな南庄老街とは異なります。ゆっくりと散歩するのに適し、スローシティのリズムを感じることができます。十三間で故郷へ戻ってきた青年たちが店を開くケースが徐々に増え始めていますが、店が開いている時に遭遇するのは運次第です。二日続けて「山度窯烤麺包」や「鉄鍋珈琲」を訪れましたが、営業していませんでした。それでも、どちらも特色があるように感じます。

十三間老街
十三間老街

住居と店舗が一緒になった地域には色褪せた看板が残り、通りの奥には昔ながらの麺店や雑貨店があります。
十三間老街の最大の特色は「住宅が店舗よりも多いこと」で、家には昔の住人が最初に開いた店の看板が残っています。皆さんは一緒にこれらの家々の愛らしい歴史を探索しましょう。。


十三間老街 伝説の金窯烤麺包
伝説の金窯烤麺包

伝説の金窯烤麺包は康濟吊橋と十三間老街の中間に位置し、庭園とガラス張りの小屋で、南庄老街で人気のあるレストランとなっています。

伝説の金窯烤麺包
伝説の金窯烤麺包
伝説の金窯烤麺包
伝説の金窯烤麺包

老街を歩き疲れたら足を休めるのに最適な場所です。遠くに康濟吊橋の様子を眺めながらコーヒーや窯焼きパンを味わうことができ、ゆったりとした午後のティータイムを過ごせます。


四十二份湧泉自然生態歩道
四十二份湧泉自然生態歩道

四十二份湧泉自然生態歩道は苗栗県南荘に位置し、蓬莱渓の上流にあります。このエリアは雄大な渓谷と仙境のような湧き水の池を擁します。四十二份生態湧泉池は山林の樹木に囲まれ、その水は透明感があり、まるでガラス玉のような幻想的な光沢を放っています。日光の下できららきらと輝き、非常に神秘的な雰囲気が漂っています。

一年中18度に保たれている四十二份湧泉生態はかなり良質な湧き水で、池の中には様々な種類の美しい魚類が自由に泳いでいます。周辺の樹木がどれほど高く聳えようとも、陽光が樹木の隙間を緩やかに注ぎ、まるで何万、何千ものダイヤモンドのようにきらめいて見えます。ここは渓流と山林に囲まれ、微風が心地よく吹き抜けていくので、かなり涼しく感じられます。入口から景観スポットまでは徒歩でわずか10分の距離で、歩道は全長400メートルです。ここに漂う神秘的な雰囲気は人を引き留め、山林の中で優しい洗礼を受けているかのようです。

ここは本当に叫びたくなるほど美しい場所です。こんなに簡単にアクセスできる神秘的な秘境もあるのですね。心を癒す景色がそこかしこに見られ、山まで車を走らせて訪れる価値があります。

四十二份湧泉自然生態歩道

四十二份自然湧泉生態歩道は非常にアクセスしやすい歩道で、距離もかなり短いです。入口から湧泉池までわずか10分で着きます。美しい歩道を歩くだけでなく、壮大な渓谷や赤い橋、湧水の池なども楽しめます。生態景観は非常に豊かで、まるで映画「アバター」の森の秘境に入ったような気分になります。神秘に満ちた森へ一歩踏み入れると、悩みを忘れ去ることができます。

四十二份湧泉自然生態歩道
四十二份湧泉自然生態歩道

途中には壮麗な渓谷とサラサラと流れる清水が続き、道中で寂しさを感じることは全くありません。山林の静けさと渓谷の開放感は天然のハイファイ音楽です。

湧き水でできた池は広大な面積を誇り、まるで一幅の絵画のようです。湖面には山や森の木々が逆さに映り、その幻想的な光景は見飽きることがありません。

四十二份自然湧泉生態歩道はリアルな秘境ですが、全長400メートルでも汗をかかず、神秘的な雰囲気に包まれたコースです。入場料は必要なく、道路も平坦で歩きやすいです。次回、苗栗県の南庄老街を訪れる際にはぜひここへも足を伸ばしてください。


神仙谷
神仙谷

苗栗県南庄は仙境であり、山林にひそむ神仙谷には荘厳な峡谷と渓流があります。竹林の中を通り抜け、木桟道を進むと、わずか5分で壮大な峡谷風景が目の前に広がります。

神仙谷は映画「セデック・バレ」の撮影場所です。荘厳な峡谷景色と渓谷景観、および渓谷を跨ぐ吊り橋が雄大な山々と相まり、仙人が座禅修行する場所となっています。山林環境は静寂に包まれ、5分で峡谷、竹林、吊り橋などの景観を楽しむことができます。コストパフォーマンスの高いハイキングコースとなっています。この静かで人の干渉を受けない秘境にいると、自然の清らかな空気が心身に沁みわたってきます。ぜひ一度訪れて、神仙谷との幻想的な出会いを楽しんでください。静寂な山林とは異なる、映画のシーンの中に入り込んだようなダイナミックな峡谷風景を眺めましょう。

神仙谷
神仙谷

苗栗県南庄に位置する神仙谷は南庄老街から車で約20分の距離にあり、鹿場集落の下方1.5キロの場所です。海抜650メートルの峡谷は砂岩地形で、上港渓の源でもあります。南側は鹿湖渓に面し、西は風美渓に面し、合計三つの層が集まり、二重の滝が形成されています。

神仙谷はタイヤル族の祖霊の聖地であり、かつては「死亡谷」とも呼ばれていました。神仙谷には断崖、峡谷、森林、竹林などの美しい景観が広がっています。また、ここは映画『セデック・バレ』のロケ地でもあります。

神仙谷はその名にふさわしい場所であり、非常に神秘的な雰囲気を感じさせられます。壮大な断崖絶壁が林立し、巨大な岩や砂岩が渓谷に広がっています。渓流は滝となり、その激流が交わり、壮大な交響曲を奏でています。まるで神秘的な手の込んだ彫刻のような峡谷地形は感動的な風景で、台湾にもこんな壮大な峡谷地形があるとは想像以上でした。

神仙谷

峡谷の上には神仙吊り橋が横たわり、その吊り橋の先の歩道は閉鎖されています。吊り橋から峡谷の地形を見ると心が震えます。

神仙谷

長い歳月の痕跡が刻まれた断崖絶壁や壮大な峡谷地形はまるで神秘的なアート彫刻であり、自然風化の結果です。時間によって不思議な姿形となっており、これは流れの激しい渓流が力強い役割を担っています。

うっとりするような美しい神仙谷の風景は幻想的であり、神秘的な雰囲気をもちます。渓流の流れは急で水深は2メートルあるため、水遊びは禁止されています。目の前には積み重ねられた岩と渓流が心震わせる風景を織りなしています。自然の神秘と物語は眺めるだけでなく、心で感じましょう。

観光スポット情報
神仙谷
  • 住所|苗栗県南庄郷東河村鹿場27号 (神仙谷入口)

蓬莱渓護魚歩道
蓬莱渓護魚歩道

苗栗県南庄は宝蔵のような町であり、古い街道には歴史や文化の物語が詰まっています。山林には幻想的な秘境が隠れており、毎回探索するたびに大きな驚きを感じられます。この「蓬来川保護魚歩道」は南庄を探索するための起点となります。

蓬来川保護魚歩道は苗栗県南庄にひっそりとあります。森に囲まれた連綿と続く木桟道を進むと、途中では緑の渓谷からせせらぎの音が聞こえ、永遠に続く自然のリズムのようです。緩やかな流れを聞きながら歩みを進めていくと、まるで心地よいソナタの一節が伴奏曲のようになってくれます。

くねくねと曲がる歩道は山勢に沿って続き、鬱蒼と茂る樹林には渓谷が隠れています。歩道の半分ほど歩くと全体が見えてきます。

巨石と激しく流れる渓流は透明度が高く、感動的なのはここの水質と生態が地元の人々によって心を込めて保護されていることです。だからこそ、この静寂な歩道が生まれたのです。全長1.6キロの歩道は簡単に歩けるもので、風によって運ばれてくる清らかな空気が私たちの足取りをより軽やかにしてくれます。ここはまるで桃源郷のような美しさで、魚を保護する意義をもっています。私はここの美しさは自然そのものだけでなく、地元の人々が温かく土地を大切にしてきた行動の結晶だと思います。

蓬莱渓護魚歩道

蓬来渓自然生態園区は苗栗県南庄の山間部に隠れています。車で訪れると山道の道路状態はかなりスムーズです。歩道の起点には広々とした快適なトイレがあり、食べ物や水を販売する屋台があります。静寂に包まれた環境で、ここからは樹林に隠れた渓谷が見えます。サラサラと流れる水の音は心地よく、私たちは歩道に足を踏み入れ、山林の美しさを感じずにはいられなくなるはずです。

蓬莱渓護魚歩道

1999年、蓬莱渓で乱獲が深刻となり、魚の種類はほぼ絶滅寸前になりました。その翌年、地元の人々は「蓬莱渓を見守る相助巡守隊」を設立し、2001年、南庄郷公所は長崎下以内の水源、支流、渓谷の約15キロの河川域を保護区域とすることを公告しました。そして今日までここは良好な生態系と水域環境を維持し続けています。

ここで保護されている魚の種類には、台湾馬口魚や台湾鏟頷魚などが含まれています。この地域は水源保護区に指定されているため、水遊びや釣り、魚の捕獲は禁止されており、魚たちが自由に泳ぎ回ることができるようになっています。

蓬莱渓護魚歩道

蓬莱渓護魚歩道の入り口はくねくねと曲がる山林の中にある木桟道で、緑溢れる森に囲まれています。その日、私たちはまるで無人の領域に踏み入れたようでした。人気のない歩道は格別に静寂でした。片側には山間の渓流のせせらぎが、もう片側には天の声のような鳥のさえずりが聞こえ、まるで優雅な大自然の交響曲のようで特別な体験でした。

まるでジュラシックパークのような森林風景が目の前に広がり、山林の木々は元気に生い茂っています。緑豊かで爽やかな渓谷が連綿と続き、ロマンチックなスポットとなっています。

蓬莱渓護魚歩道

帰路、陽光がゆっくりと降り注ぐと湖面は瞬時にエメラルドグリーンに変わり、透明度が増して川底が見えるようでした。跳ね上がる水しぶきはまるで宝石のようにキラキラと輝き、まさに魚の楽園です。これは地元民が魚の保護復育に成功させた結果でもあります。

観光スポット情報
蓬莱渓護魚歩道
  • 場所|苗栗県南庄郷124県道106号
  • 車でお越しになる方|竹南駅-苗栗客運バス(20分に一本)-南庄(約60分)

苗栗県南庄 田美永和宮
田美永和宮

南庄の田美永和宮は1897年に建てられ、南庄郷における重要な信仰の中心となっています。この寺院は壁画と装飾が極めて高い芸術的価値を持っており、2008年には歴史的建造物に指定されました。

田美永和宮の由来は清国時代に遡り、客家人が南庄を開墾する際、原住民族との間に大きな衝突があり、黄祈英一族は原住民族をなだめるために寺院の建設を提案し、原住民族と客家系住民が平和に共存できるようにとの願いから「永和宮」と名付けられました。

田美永和宮

田美永和宮は2008年に歴史的建造物に登録され、三官大帝を主祀とする寺院で、地元民にとって重要な信仰の対象です。寺院内には歴史的な価値を持つ文化遺産が数多くありますが、絶えない線香の煙によって本来の壮麗で輝かしい姿がはっきりと分からなくなってしまっています。それでも変わらず貴重な文化財として保存されています。

田美永和宮

寺廟内の壁画と天井画は壁画の巨匠である李登勝大師によってその場で描かれたもので、非常に高い芸術的価値を持っています。このため、田美永和宮は歴史的建造物に指定されています。

廟内の三官大帝、文昌帝君、神農帝君、および石柱に彫られた龍の絵はすべて師匠が寺院前の現地で彫刻したもので、非常に貴重なものです。

観光地とは異なり、線香の煙は絶えず、地元の人々にとって最も重要な信仰の対象となっています。苗栗県南庄を訪れる際にはぜひここへ足を運んでください。寺院が心の平安と平穏を与えてくれます。


苗栗県南庄にある県の山 加里山
加里山

「苗栗県の山」として知られる加里山は標高1,350メートルに位置し、頂上は標高2,200メートルある一等三角点です。台湾ミニ百岳の一つであり、「台湾の富士山」と称されています。山頂に登るには約3キロほど歩かなくてはなりません。

加里山は主に柳杉で構成されており、時折、陽光が樹間を通過して降り注ぎます。私はこのような光と影の流れがとりわけ好きです。標高1,350メートルの高さであるため、気温はかなり低いですが、爽やかな山からの風が吹くため、夏に山登りをすると涼しく感じられます。

加里山

山頂へは往復約6〜8時間かかります。山頂を目指す方は滑らない靴を穿き、防寒着や雨具、十分な水分と食料を持参することをおすすめします。山の気候は急激に変わりやすく、午後には雷雨が発生することがあります。また、山の上では通信が不安定であり(私たちは山の上で一切の通信ができませんでした)、同行者がいると安全なので一緒に登ることをおすすめします。

加里山
加里山

加里山を通り抜ける風美渓の入り口には巨大な岩がたくさんあり、渓流の流れも急です。幸いなことに、渓流を渡る際にはロープがあり、これが手助けとなり、難易度は比較的楽になっています。

坂道を下り、くねくねと山林を通り抜けていくと、その後は巨石と急流のそばを歩かなければなりません。ロープをしっかりと握り、足元に気を付けなければ転落する危険があります。最後は大きな上り坂が続きますが、石段はなく、木の杭と自分の判断によってぐらつかない石を選んで進むことになります。道しるべが0.5キロから1キロに上昇するたびに友達が言っていた言葉を思い出しました。「登山は体力の試練ではなく、意志力の試練です」。この言葉が今になってようやく理解できました。一度は足が弱くなりましたが、山への愛を胸に、最も美しい山景色を見るために前進し続けました。今回は頂上まで到達できませんでしたが、加里山の美しさを堪能し、次回は十分な準備と体力を備えて再び頂上攻略に挑戦したいと思います。


苗栗県南庄

苗栗県南庄は奥深い文化をもつだけでなく、観光資源も豊富で多様性に富んでいます。古い街並みの美食、山中の秘境は非常に興味深く、ここのゆっくりとしたペースと静けさが好きです。南庄に一泊二日滞在し、客家の山里の美しさをじっくりと体験し、満喫することは非常に価値があります。

安妮的天空 - 旅遊美食親子札記(アニーの空 - 旅行と美食のファミリーノート)
安妮的天空 - 旅遊美食親子札記(アニーの空 - 旅行と美食のファミリーノート)

私はアニーです。私はカメラを使って生活を記録しています。方向感覚が悪いですが、都市のなかに隠れた秘境を見つけるのを愛しています。また、路地裏で自分の舌によって物語のある味を見つけることも好きです。私と一緒により多くの台湾の美しさを発見しましょう。

最終更新日:2024-09-10
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