屏東の人々がおすすめする客家集落の日帰りコースをご紹介しましょう。秋は屏東でどんな楽しみ方ができるでしょうか。屏東の特色ある魅力的な客家集落を巡りましょう。まずは田畑と近くで触れ合いながら、佳冬集落の歴史文化に触れ、豊かな客家文化に親しみ、萬巒では有名な豚足料理を味わいます。午後には2019年に十大客家集落に選ばれた屏東県竹田郷を訪れ、古い駅舎を眺めたり、客家文化の布染め体験をしたりしましょう。最後は潮州で文化観光の新しい見どころを散策。ここでは戯曲文化を見ることができます。ぜひ写真を撮りながら屏東の客家集落を探索しましょう。屏東の人々の人情を感じながら地元の客家文化の特色に触れられます。
佳冬は屏東の六堆客家(伝統的な風土、風習、文化を受継ぐ客家集落)の左堆に属し、地域には数多くの古い家屋や歴史的な建造物が保存されています。楊氏宗祠、蕭家祖屋、張家商楼、楊及芹祖堂、西隘門、敬字亭などがあり、これらは密接に結びつき、昔ながらの客家集落を形成しています。現在、佳冬六根村の古い家並みは芸術的で詩的な雰囲気が濃厚な「詩人歩道」として整備されています。芸術や詩、客家文化、地方の歴史、古い建物群が共存し、徒歩や自転車でのんびりと散策することができます。さらにガイドの楽しい説明を通してより鮮明に記憶に残る体験ができ、充実した時間を過ごせます。
楊氏宗祠は台湾で最も価値がある客家の代表的な伝統建築の一つです。また貴重な客家の文化財でもあります。
風水景観を作るため、池の前には屏東で最も高い大武山があり、宗祠の神龕まで一大風水を形成しています。
私たちは楊理事長に赤い正方形のタイルが敷き詰められた広い中庭に案内され、建物に関する詳細な解説を伺いました。ホール内の扁額や木製の神龕上の対聯(対になっている書)、柱の上の楹聯(入り口の両側の二本の柱に対になっている書)、正面の対聯、碑記などが見どころとなっています。
「燕尾翹脊(ツバメの尾のように反り上がった屋根)」設計の屋根や、馬の背の形をした棟の上部、琉璃剪貼(ガラスを貼り付けた装飾)など、これらは楊家が官宦の家系であることを表しています。この「楊氏宗祠」だけでも数多くの興味深い物語が詰まっています。メイン建築は特色豊かで、交趾焼きやカラフルな浮き彫りの人物像、四龍蛟遊窓、白雪楽寿窓など、細部にわたって鑑賞に値するものとなっています。
楊景謀理事長は佳冬郷の歴史や文化を細部にわたり説明してくださいます。古蹟建築の建材や構造だけでなく、客家のディープな文化について触れ、現地の客家語もいくつか教えてくださいました。生き生きとしたガイドで佳冬郷の集落の特色に関しても分かりやすい説明でした。
屏東県佳冬郷六根村には伝統家屋や史蹟が数多く密集しています。この中を歩くことはまるで博物館を巡るような気分になります。六根村の古い家並みはまたの名を「詩人歩道」と呼ばれ、アート、詩、客家文化、地元の歴史が交差した場所です。
ほとんどの詩や言葉は客家語で書かれており、楊理事長が客家語で読むことで、歴史的な風景が浮かび上がります。「文学」は佳冬郷の六根村のホーロー人と客家人の歴史と文化の記憶に基づき、客家語で読むことで詩人たちの六堆地域に対する深い思いと関心を理解することができます。
2006年には、佳冬の曾貴海医師が「六堆客家文学歩道」の建設を推進し、これが六根村の地域づくりの出発点となりました。
書道との組み合わせにより、数多くの家屋の壁面は詩的な趣きが増しています。西隘門を通ると、イラストがより一層豊かになります。
昔は東西南北に四つの大きな門がありましたが、今は「西隘門」だけが完全な姿で残されており、非常に高い価値があります。西隘門の上にある「褒忠」という扁額両側の円形の「銃眼」はかつて銃器を据え付け、地元を防衛するために使用されていました。
- 住所|屏東県佳冬郷冬根路19之30号
- 住所|屏東県佳冬郷六根村冬根路上
佳冬の六根村には伝統家屋や史蹟が密集しているため、まるで博物館の中を歩いているかのような気持ちになります。またの名を「活的佳冬博物館(生きた佳冬博物館)」とも呼ばれています。
農村ならではの生活の風景、佳冬の物産、地元の習慣、客家文化などが含まれます。芸術的な気風に満ちた「詩人の道」は非常に魅力的です。
道路上に葉修復されていない崩れた古い家がいくつか残っており、まるで忘れ去られた歴史の痕跡を語っているかのようです。佳冬郷は客家文化とホーロー文化が共存する町で、中でも六根村は主に客家人が数多く暮らす典型的な客家の農村です。
店内には様々な手工芸のバッグが販売されており、地元の人たちの間では「客家版ルイ・ヴィトンの手づくり花布バック専門店」として知られています。李金嬌さんは「客家のパッチワークの達人」として評価され、その卓越した技術は新聞でも報道されたことがあります。八八災害(2009年の台風)の後、復興センターに解説された手工芸クラスでバッグ作りを学び、趣味を育みました。その後、教師を退職した後、自ら研究し、本を読み、パターンを学び、今もバッグ作りを続けています。
中華風スタイルのものから、折り畳みの布バッグなど、種類は豊富です。
- 住所|屏東県佳冬郷六根村西辺路1号
大正14年(1925年)に祖堂を四合院建築に改築しましたが、長年修理がなされず、一時は本来の姿を失ってしまいましたが、後に楊家一族の子孫は何度も話し合い、資金を募り、共同で祖堂の再建を進めました。端午節、中元節、春節の三大節句には楊家の一族が集まり、非常に賑やかなものとなります。
楊及芹祖堂は2006年に元の姿に再建され、2008年に工事が完了しました。伝統的な客家の祖堂である四合院住宅となっています。
祖堂の正面には客家の特色を持った二つの透かし窓があり、正堂は神聖な祭祀空間で、優雅な雰囲気となっています。
楊景謀先生は1998年10月に楊家祖堂の管理者に就任し、祖堂の再建に関連する計画を始めました。かつて老朽化して崩れそうだった祖堂は楊景謀先生の長年の努力の積み重ねにより、現在の姿に修復されました。
約1500坪の敷地をもち、間取りも完璧に残されています。佳冬蕭宅、蕭家古厝などとも呼ばれ、1860年に建てられた客家の伝統的な壁に囲まれたスタイルの住居です。蕭家は佳冬地域における一大家族で、元々は酒造業で成功を収め、布染めや穀物の取引を行い、東港や佳冬一帯で幅広い貿易活動に従事していました。事業の版図拡大により富を築き上げ、当時、唐山の職人を招き、この伝統家屋を建設しました。建築の構造や素材、彫刻などからその厳格で精緻な性格を垣間見ることができます。
自転車に乗って伝統家屋を訪れるのは、史蹟が豊富な客家集落の佳冬郷を探索するのにベストな方法です。この一帯の客家集落には数多くの物語に満ちた伝統家屋が残っており、自転車に乗りながら目の前を通り過ぎていく風景を見ていると、歴史の栄華を感じることができます。まるでタイムトンネルを通り抜け、時間が止まったかのような感覚を味わえます。
- 住所|屏東県佳冬郷佳冬村溝渚路150号
- 住所|屏東県佳冬郷六根村一帯
「豚足通り」にある有名店に比べると、「光之味料理小館」は地元の人々から支持されている店です。2010年には全国創作豚足大会でチャンピオンに輝き、激しい競争の中で萬巒豚足界で堂々たる地位を築き上げました。
豚足は美味しく煮込まれており、軟らかい肉と弾力性のある皮で、タレにつけて食べるとより一層味わい深くなり、飽きが来ません。ここの豚足の味はほど良く、胃もたれせず、ソースもまろやかで食べやすいです。
- 住所|屏東県萬巒郷褒忠路192号
「家楽檸檬」は萬巒猪脚街にある若者向けの有名なドリンク店で、口コミで評判です。聞いたところによれば、「家楽」の起源は若者が故郷に戻って母親の手伝いでレモンを売り始めたという心温まる物語から始まります。凱南は今日初めてここの飲み物を味わい、素晴らしい味わいと驚いていました。
飲み物の材料は手を抜かず、新鮮な搾りたてのレモンジュースで、口に入れると自然な酸味が絶妙に広がります。萬巒で豚足を食べる際に酸っぱくて甘い愛玉レモンを飲むことが現在流行っています。新しい美食の組み合わせであり、暑さも和らぎます。
- 住所|屏東県萬巒郷民和路38之4号
2019年に十大客家集落の一つに選ばれた屏東県竹田郷。午後に竹田駅園でガイドを聞きながら園内を回りましょう。
園内には昔ながらの古い井戸や浴室、油貯蔵所、鉄道工員の宿舎などの遺跡があり、ノスタルジックな雰囲気の中、散策を楽しめます。
竹田駅は元の名前は「頓物駅」で、1919年に創建されました。1939年に拡張され、現在の木造駅舎になりました。ここから姿は変わらず、日本の伝統的な四本柱の建築が保存されています。台湾で現在残されている木造駅舎の一つです。
悠久の歴史をもつ老駅舎は完全な形で保存されており、希少な存在です。木造建築なので質素で素朴な構造ですが、撮影好きの間では必ず撮るべき聖地となっています。将来的には「竹田駅站」内部の整備が完成し、開放参観できることが期待されています。中には待合席や切符売り場、改札などの設備もそのまま保存されています。
至る所でレトロでノスタルジックな雰囲気が感じられます。一つ一つの景色や文物が魅力的で古き良き風情に包まれています。
この建物は元々廃棄された鉄道倉庫ですが、未使用のスペースを再利用して、写真をテーマにした展示館となっています。内部は独自の工夫が凝らされており、客家的な要素がインテリアの素材として多数使用されています。展示を観るのに素敵な空間となっています。
李秀雲さんは竹田郷頭崙村出身で、1919年生まれです。彼は一生を通じて、田舎の風景や客家文化、昔の祭りや習慣などを数多く記録してきました。展示されている老写真は、当時の田舎の生活の様々な風景を表現しています。また、李秀雲さんが使用した文物や機材が展示されているほか、彼の人生の出来事、たとえば農業専門学校時代や結婚、製糖工場で勤務したことなど、彼の一族の歴史が記録されています。
- 住所|屏東県竹田郷豊明路23号
客家集落の竹田の地方創生と言えば、ここ「頓物堂茶養文創生活館&頓物放心田」が挙げられます。館長の邱展裕さんと息子の邱議正さんが共同で地域の事業発展に貢献し、竹田郷を輝かせています。
自らの家を茶文化の拠点とし、茶文化の普及を促進するために「頓物堂茶養文創生活館」を開設しました。「頓物堂」ではお茶、茶器、茶道教育を主軸に据え、不定期で様々な茶関連の講座を催しています。
茶館では紅玉、黄玉、坪林の東方美人茶、プーアール茶など、様々な種類の茶製品が販売されています。ここを訪れて、良いお茶を選ぶことをお勧めします。
ここは邱展裕館長の息子である邱議正さんが故郷に戻り、開いた店です。芸術やデザインのバックグラウンドをもつ彼は「頓物放心田」の設計と企画を一手に手がけました。竹田の発展を推進するために大きな情熱を抱いており、ここで提供される茶風味のソフトクリームは特に人気があります。加えて、店では水出し茶や温かいお茶、ティーバッグなども販売しています。店の入り口には座り心地の良い木製の椅子があり、ソフトクリームを食べながらお茶を楽しめ、休憩できます。写真を撮るのにも適したスポットです。
お茶でできた氷と冷たいお茶を注ぎ、さらに香り高く濃厚な茶風味のソフトクリームを入れ、茶粉を少しふりかけています。氷を食べたり、お茶を飲んだりすることができる茶風味のソフトクリームは人気に火が付き、行楽客がわざわざ訪れるようになっています。茶風味のソフトクリームは記憶に残る味わいで、爽やかな口当たりで、甘すぎず、重すぎない絶妙なバランスとなっています。色々な味を楽しめ、深みのある美味しさです。
呉梅蘭先生一一客家の布染めの手順を一つ一つ解説してくれます。この過程の中で布染めの面白さを知ることができます。
染上がるのを待つ間、皆さんは「頓物放心田」の茶風味のソフトクリームを味わってください。幸せを感じられるはずです。
- 住所|屏東県竹田郷竹田村公正路94号
ここは日本式の建築群を修復、保存しており、日本統治時代には官舎として使用されていました。戦後は一時的に道路工事機関の事務所や軍人の住居として利用されていました。またの名を「公路新村」と呼ばれています。園内では潮州鎮の重要な歴史的記憶が見られるだけでなく、かつては「林少猫抗日事件」の主戦場の一つでした。林少猫事件を物語る唯一の歴史的スポットとなっています。
潮州エリアにおける歴史的スポットであり、周囲の資源をメンテナンスし、観光案内所、歴史文化展示スペース、芸術公演スペースとして活用しています。潮州を訪れた際には古い街を散策し、小吃を食べ、「焼冷冰(熱いお団子が入ったかき氷)」を味わう以外に近隣の「潮州日式歴史建築文化園区」へも足を運びましょう。
現在公開されている三棟の日本式歴史建築の内部構造や間取り、壁の工法、およびその効用などの紹介がありました。凱南が特に興味深かく思ったのは目立たない防空洞でした。1950年5月に建造され、最大40人を収容できたとのことですが、時代の変遷とともに、その機能は当初の目的を失い、「公路新村」内の子供たちがかくれんぼをする際に用いる秘密の場所となりました。
潮州の街角案内所では主に旅行情報サービスを提供しています。屏東の郷土グルメ、観光スポット、優良宿泊施設などについて知りたいことがあれば、ここで教えてもらえます。建物内部には過去に表彰された扁額が掲げられています。また、特色ある写真撮影スポットや標語、看板なども数多くあるので、写真を撮りましょう。木造家屋も写真を撮りやすいです。ここは独特な質感と温かさを放っており、建物の中にいるだけで満足できます。
この活性化された宿舍は二軒が合わさった形式で、かつては一般職員の家族が住んでいた場所です。2つの建物は元の姿で保存・復元されています。
建材や構造にはたくさんの豆知識が詰まっています。ここを訪れたら見学するだけでなく、ガイド解説を聞きながら日本式建築との距離を近づけましょう。元の姿がそのまま残されており、木の床に強化ガラスを組み込んだ部分では日本式の独特な建築工法を観賞できます。
日本式の雰囲気が濃厚に漂う文化園区は和服を着て写撮影するのに適しています。昔ながらの木造建築は写真背景として百点満点であり、どの場所に立ってもどの角度から見ても日本らしい雰囲気を十分に感じられます。
潮州鎮の中心で新しく目玉となっている史跡。ここには十数軒の歴史的建造物があり、そのうちの三軒が修復を完了し、一般公開されています。将来的には園全体の老建築の修復が完了すれば、魅力的で楽しい要素が益々増えていくはずです。その際には改めて情報を共有します。
ここは日本風の歴史的木造建築を楽しむだけでなく、潮州鎮の郷土の歴史を知ることができる素晴らしい場所となっています。イベントや展覧も催されており、入園は無料。ぜひ和服を借りて、園内で写真を撮り、チェックインしてください。今、台湾で流行っている「偽出国風」の写真を撮影するのに適しています。
- 住所|屏東県潮州鎮延平路30号
建物自体だけでも紹介に値し、1916年(大正5年)に日本人によって建造・竣工された日本式の平屋とバロック様式が融合した建築です。100年以上の歴史を有しています。これは日本統治時代、潮州において重要な官署(庄役場)だった場所で、戦後は電信局または電報局として使用され、1982年までは郵便局として機能していました。2006年に屏東県政府によって県内の歴史的建造物に指定され、潮洲エリアで長い歴史を物語る場所となっています。
館内では定期的に展示が催されており、歌仔戲(台湾オペラ)、皮影戲(影絵)、布袋戲(人形劇)など、地元の伝統的な戯曲芸術がテーマとして展示が催されています。
潮州鎮は台湾の布袋戲、歌仔戲、皮影戲の発展を育んできた文化的に重要な場所であり、これらの三大戯曲の歴史と発展を推進、伝承し続けています。日本統治時代には地理的な利便性から潮州鎮は繁栄した地域となり、地元の戯曲の発展の促進に貢献しました。このため、潮州鎮は「戯曲の故郷」として知られ、屏東戯曲故事館を中心に戯曲の町としての風貌が形作られています。
蘇明雄先生はこれまでに1万を超える戯曲の人形と人形の頭部を製作してきました。特別展では約70~80体が展示されており、各時代ごとに人形と人形の頭部の特徴と物語が展示されています。これにより布袋戲の工芸と文化の華やかさ、そして精神を深く理解することができます。
戯曲芸術によって潮州の小さな町は名声を得ており、潮州本地の三大戯曲の一つである歌仔戲の演劇グループである明華園、および布袋戲や皮影戲など、各地の演劇グループがここで輝きを放っています。潮州は「戯曲の発祥地」としての特色を強化しています。ツアーの最後に潮州の文化的な雰囲気に触れることは非常に充実した知的な体験となります。
- 住所|屏東県潮州鎮建基路58号