客庄小旅行

通霄鎮は苗栗県の海岸線の中央に位置し、海に近い小さな山里です。開発の歴史は長く、かつては深くて広い南勢渓に近かったことから、貨物の重要な集散地で、多数の船舶が息つく暇もなく日夜行き来を繰り返していました。通霄(夜通し）、繁栄と興隆を極めていたため、「吞消、通霄」と呼ばれていました。

自然に恵まれた通霄は山と海に近く、卓越した地理的条件を有します。美しい海岸線だけでなく、虎頭山では遠くの景色を眺められます。静かで優美な自然環境を有し、多様なレジャーを提供しています。青い空と青い海の風光明媚な景色を存分に眺められ、山林の中をゆっくりと散策することで大自然の中で森林浴を楽しめます。

通霄の人々は信仰心が篤く、寺廟のお線香の煙も絶えません。これに悠久の歴史とディープな宗教文化、多元的な特色ある地場産品が加わります。また、通霄鎮のエスニックグループは客家人と閩南人(ホーロー人）が半々です。小さな集落を歩くと、静かでのどかな農村の風情を感じられます。さらに客家文化を深く体験でき、行楽客の方は一泊する価値があります。「通霄を訪れ、通宵(夜通し）遊ぶ」のがベストな選択です。

• 「百歳」の高齢である新埔駅。ここは台湾西部の路線の中で最も海に近い木造の老駅舎です。歩道橋からは近距離で独特な円形の牛目窓を眺められます。鉄道と木造駅舎は長い歳月の中で熟成され、昔ながらのレトロな雰囲気を発しています。
• 緑溢れる樹林の間に隠れた通霄神社は「台湾宗教百景」の一つであり、まるで時の守護者のように見えます。ここを訪れた人々は一瞬で昭和時代にタイムスリップできます。神社の鳥居、参道、石灯篭に生い茂った老樹が日本式の文化遺産の雰囲気を色濃く醸し出しています。中でも、世界で唯一の閩南式燕尾の拝殿は歴史の変遷を静かに物語っています。
• 沿海の住民は海で生計を建てる危険で辛い生活の中で、深遠で敬虔な媽祖信仰を育んできました。拱天宮はこの土地の住民たちの信仰の聖地であるだけでなく、百年の歴史をもつ巡行イベントも開催しています。毎年、時期になると、盛大な宗教祭典が催され、文化部に「無形文化資産の重要民俗行事」に登録されています。
• 台61号線は片側が山、もう片側が海に面しています。まっすぐ伸びだ道路が青い大海に直接繋がる景色が非常に美しく、とりわけ黄昏時のオレンジ色の夕陽が海面に沈む様子は絶景で知られています。これは「通霄日落大道」という美称で呼ばれ、「台湾で最も美しい十大景観公路」の一つとなっています。沿道には「トトロのバス停」、「幸福のふくよかな大きなスイカ」、「守護神のフクロウの雕像」などの景観スポットがあり、SNSでチャックインする人気スポットとなっています。
• 元々は「虎嶼」と呼ばれた虎頭山は視界が開けており、最高地点には台湾で唯一の「日露戦争記念碑」があります。山頂まで登ると、通霄の全景を余すことなく眺められ、通霄漁港を遠望できます。青々とした海線と軽やかに動く風車が共鳴し合い、人々をリラックスさせ、幸せな気分にさせます。