客庄小旅行

後龍は苗栗の海沿いの四鎮(村に相当）の一つで、かつては「田心仔」と呼ばれていました。台湾全土で唯一、四つ駅がある集落です。海と空が一体化した景色が見られ、静かな漁港と小さな漁村はまるで別世界の桃源郷のようです。ここは目立たない純朴な場所で、のんびりとした空気が漂っています。独特な砂丘の天然の沃土により、後龍は甘くて香りがいいジューシーなスイカとふっくらとした落花生が育ちます。これらの豊かな風味の名産が平凡な郷村に独特な魅力を添えています。

ここは海沿いの小さな集落で、有名な「好望角」以外に、丘に囲まれ、大海に抱かれ、鉄道が通り抜けます。平凡な田舎風景は台湾らしい絶景シーンを作り上げています。

• 清国時代に後龍地区の港は貿易で栄え、港内は常に明るく、その繁栄ぶりは苗栗八景の一つである「寮港歸舟」になっています。漁港そばの同興老街は後龍で最も長い歴史をもつ通りであり、古色蒼然とした古い家並みをゆっくり歩くと、まるでタイムスリップしたかのような昔の栄華を感じられます。
• 「海角楽園」は雨が降り止んだ後、草地に出現した湖のような水たまりで、平地版の「天使の涙」と言われています。毎年6~9月に満開になると、天人菊の花畑ではオレンジ色の花が連綿と続きます。鮮やかな陽光と青い空、そして巨大な風車がゆっくりと動き、傍にある弧形の銅製の七色の虹と合わさり、後龍で必ず撮影すべき秘境の一つとなっています。
• 地元で「半天寮」と言われている「好望角」はベストな見晴らしスポットで、高い場所から遠くまで眺められます。とりわけ「好望角観日落」は最もよく知られています。白い風力発電所と青々とした海が、青と白の協奏曲を奏で、遠くにはたまに田園の中を走り抜ける列車が姿を現します。この瞬間がここの風景に彩りと活力を与えています。
• 百年の歴史をもつ大山駅は西洋建築様式と伝統的な和風建築様式を融合しており、木製の窓の椅子や低い瓦屋根と白壁がレトロな雰囲気を色濃く醸し出しています。台湾で数少ない保存されている木造駅舎です。
• 「外埔漁港」は苗栗で最も規模の大きな漁港です。グルメの人たちのお腹を満たす新鮮な魚介類のほか、海風が吹き寄せる漁港景色が他とは異なった風情を醸し出しています。傍にある廃棄された漁船群は最近、人気のチェックインポイントになっています。