客庄小旅行

西濱公路沿いを進み、苗栗県の山線と海線が交差する場所に着くと、300 年以上の歴史をもつ竹南があります。ここは苗栗県海線の最北端にあたる郷鎮(町村に相当）で、鉄道の「山線」と「海線」の分岐点でもあります。

悠久の歴史をもつこの土地には豊かな文化と産業資源が積み重ねられています。小さな集落の中には線香の煙が絶えない寺廟や古い家並みと老家屋があり、沿岸では漁村風情と絶景の海岸線、漁獲が豊富な港があります。遠くには一列に並んだ風力発電があり、ロマンチックな雰囲気をもたらしています。休日の「森浪花村」はリゾートアイランドの雰囲気が色濃く、数多くの水上レジャー愛好家が訪れています。自転車に乗って「緑光海風サイクリング道路」に沿って竹南を訪れ、様々な風情を体験しましょう。

• 西濱公路に近接する龍鳳漁港は魚の種類が非常に豊富で、傍の魚市場では大勢のグルメな客が行き来しています。白いヨット型の「跨海景観橋」は海景色を眺める際には見逃せないベストスポットです。
• 崎頂駅の外側にある長い階段、老樹の下の青と白の縞模様。これらは有名なアニメーション映画《君の名は》に出てくるかのようなロマンチックな風情があります。美しい日本風の景色に魅了された大勢の人たちが記念撮影に訪れています。
• 1973年に運用停止された二つの旧トンネルは50メートル間隔で前後に位置し、一つは長く、一つは短いため、「崎頂子母隧道」と名づけられています。まだら模様になったトンネルには歴史の痕跡が数多く残り、のんびりと静かな雰囲気に包まれています。まるで宮崎駿のアニメーション映画「千と千尋の神隠し」の世界に入り込んだかのようです。
• 竹南ビール工場はビール文化と地元の特色ある観光工場を組み合わせた場所で、文物展示やフィルム上映を通して行楽客の方が台湾ビールに関する知識や歴史的発展を学べる空間となっています。園内には数多くの大型立体裝置芸術や色とりどりのガラスのビール瓶や階段などがあり、ビール工場にきらびやかな雰囲気をもたらしています。
• 「竹南濱海森林レジャーエリア」は美しい海岸線をもち、まっすぐに長く伸びている海岸です。連綿と続くビーチで波を踏み、夕陽が落ちるのを眺められます。傍のサイクリング道路は棕櫚の木陰があり、「緑光海風サイクリング道路」で最も快適な区間となっています。
• 1836年に創建された「龍鳳宮」の最大の特色は高さ136メートル、約12階建て分の超巨大な媽祖像があることです。寺廟内には百年の歴史をもつ古い扁額や古物が数多く珍蔵されています。この寺廟建築の芸術の殿堂に訪れると、精巧な藻井(装飾的な天井）や天井、斗拱(組物）、石刻、カラフルな剪黏(装飾技巧）などは一見の価値があります。