

「蕭家伙房」は台湾でも数少ない、かつ保存状態が最も良好な客家の「五進大屋」といわれる造りで、国定古跡にも指定されています。建築全体には客家伝統建築の精髄が凝縮されているだけでなく、日本統治時代に流行したバロック様式の洗い出し装飾も取り入れられ、約二百年にわたる一族の盛衰と時代の移ろいを今に伝えています。
奥へ奥へと連なる堂屋を進むと、中軸対称の構成と精緻な木彫り・彩色装飾が秩序正しく広がり、随所に祖先を敬い、先人を偲ぶ家族の精神が息づいています。歩みを進めるほどに時を遡るかのような感覚に包まれ、光と影が交錯する空間の中で、百年を超える客家文化の華やぎと、南台湾の客庄でも屈指の壮麗な一族の物語を深く味わうことができます。
