客庄小旅行

客家人は米食を愛する民族と言えるでしょう。シンプルなお米も、客家人の手にかかると千変万化な美味に早変わりです。客家庄の老街（旧市街）では菜包（野菜餡包み餅）、艾粄（ヨモギ餅）、発粄（米粉蒸しパン）などの米食をぜひお試しください。テイクアウトし、家で蒸して食べても、同じ美味が再現できますよ！

山間に暮らす客家人は、地理的環境に順応し茶生産を生業としています。擂茶（れいちゃ）、東方美人茶、酸柑茶（陳皮茶）が客家の三大茶。客家人が開発した独創的なお茶です。お土産にすれば、お年寄りから若者まで大歓迎！もらった人の身体にもいいというスペシャルなお土産です。

漬物といえば客家人の右に出るものはいません。定番の客家料理を自宅で再現したいなら、客家菜脯（干し大根）か客家福菜（干し酸菜）は必須です。ぜひ買って帰りましょう。料理に使っても、ご飯のおともにそのまま食べても最高です。保存期間が長いので、ゆっくり味わいながら、客家庄の旅をいつでも思い出すことができます。

新鮮な野菜や果物を食べるなら産地に限ります。客家庄の農家はカキ、ミカン、タロイモ、仙草などを丹精込めて育てています。客家庄を旅する際に、農特産品の直売を見かけたら超ラッキー！お土産に買い求めるのをお忘れなく。最高に新鮮で最高に旬な地元の味です。

新竹宝山にはかつて、重要な製糖工場の一つがあり、高品質の黒糖は国内外にその名を知られていました。今ではその伝統の技は地元コミュニティに受け継がれています。環境にやさしい農法で作られたサトウキビの汁を高温の釜で熱し、ひたすらかき混ぜます。なんとも言えない芳しい香りの黒糖。その黒糖を使った餡があふれる黒糖饅頭と客家黒糖ケーキは誰もが手に取る人気のお土産です。

屏東の環境はカカオの木の成長に適しています。さらに、政府と地方が協力し、普及を促進したことで、屏東のチョコレート産業は「産地から食卓へ」という独特の技術を発展させました。今では国際的に知られた高級チョコレートです。ここ数年はカカオとさまざまな地元食材を組み合わせ、色々なカカオ商品が開発されています。屏東客家庄で絶対に買うべきお土産の一つです。

藍染め技術は祖先の知恵を伝える技。かつて客家人が住んでいた地方には多くの「大菁(リュウキュウアイ)」が植えられていました。倹約家の客家人はそれを材料に、布を染め、客家藍衫（らんさん）を作ったのです。客家庄では、藍染め製品を購入するだけでなく、藍染めの体験教室に参加することもできます。世界に一つだけのオリジナル記念品を作りましょう。

客家庄の美濃は油紙傘で知られており、油紙傘生産の中心地です。油紙傘には結婚を祝福し、子宝に恵まれるとの意味合いがあるので、結婚祝いの贈り物にぴったりです。室内に飾れば、傘面に描かれた美しい絵柄が、家の中に芸術的な雰囲気を添えてくれるでしょう。

苗栗三義は「台湾の木彫王国」と呼ばれており、台湾で唯一の「木彫博物館」もあります。ここでは木彫り産業の発展の歷史、製作工程を理解し、工芸作家たちの木彫作品を鑑賞することもできます。最後に、お宅のインテリアに木彫製品の購入をお忘れなく！

山間に集まって暮らしていた客家人は、山の陶土を用いて古くから陶器を作ってきました。高温に耐え、土が細かく、粘りが強く、水を通さないというここの陶土の特性により、焼きあがった陶器は容器として使うのに適しています。茶器、食器、花器は代表的なお土産。陶磁器の置物などは、インテリアにいいですね。

クスノキは主に桃竹苗地区（桃園、新竹、苗栗）で生産されてきました。そのため、台湾の樟脳産業の歴史は、客家人と切っても切れない関係があります。クスノキから精錬される樟脳油には虫除け効果があります。そればかりか最近では、石鹸、ボディウォッシュ、シャンプー、基礎化粧品など、客家の樟脳づくりの技術を伝える新商品が開発されています。オーガニックでナチュラル、環境にもやさしいクスノキ製品はお土産によろこばれるでしょう。

レモングラスオイルの精錬は南投国姓の重要な産業です。栽培から、収穫、乾燥、蒸溜、抽出などのプロセスを経て作られるレモングラスオイルは、高い職人技の結晶です。この伝統の技法を伝承しようと、クリーム、虫除け用品、枕などの各種製品に加工されています。さわやかな香りは、ナチュラルでヘルシー。プレゼントすれば、よろこばれること請け合いです！

高雄杉林では、地元で栽培されるヒョウタンを創作の素材としています。工芸作家たちは鉛筆で下書きし、彫刻。筆で色を着け、最後に烙印を入れます。吉祥を象徴するヒョウタンは、絵画、書道などの芸術技法、照明技術と組み合わされ、唯一無二の芸術に昇華しています。