客庄小旅行

崙背郷は典型的な農業集落で、二崙郷や西螺鎮と同じく、詔安出身の客家の人々が分布するエリアとしては最も広い地域にあたります。ただし、客家語や客家文化は若い世代の間では徐々に失われつつあり、現在、これらの学習を推進するための重点エリアに指定されています。詔安文化の中には三宝と言われるものがあり、それは布袋戲(人形劇）、武術、開口獅です。毎年九月に開催される「雲林‧詔安客家文化祭」は客家の人々にとって重要な行事となっています。崙背郷では詔安客家の特色ある歴史や文化、民俗を体験でき、本場の客家料理を賞味できます。さらに地元の農業や工業の文化も学べます

• 「詔安客家文化館」の建設は詔安の客家文化の交流をメイン目標としています。二階建ての建物で、一階は常態性のイベント、二階は特別イベントが催されています。詔安客家人をテーマとした最初の博物館です。
• 「悠紙生活館」は雲林で最初の紙業観光工場で、日常で使用される包裝紙や箱を使用し、デザイングッズを作っています。客家の開口獅(口が開いた獅子）や崙背で盛んに生産されている西洋メロン、養殖されている乳牛および錦鯉などをモチーフに、段ボールを使って様々な玩具を創造、開発しています。館内には手作り体験教室があり、リアルな段ボール作品を作ることができます。また、紙楽園内のレジャー遊具はすべて段ボールでできており、他の景観スポットとは異なる特色があり、崙背郷の観光の目玉となっています。
• 水汴頭社区は詔安出身の客家人集落で、かつては山賊の侵入を防ぐため、村の周囲に隘丁寮(見張り台）を建て、住民たちがたいまつを掲げて夜間パトロールをしていました。現在はその伝統が客家の中秋節の行事「隘丁寮灯火祭」として残されています。