客庄小旅行

豊原はかつて台湾中部における経済の中枢でした。その中の一つである「鎌村社区」は客家集落であり、清国時代に海を渡って台湾にやってきた客家人たちが定住した場所です。元々はタバコの葉の栽培をメインとし、台湾のタバコ産業の輝かしい歴史を共に歩んできました。現在は大阪式のタバコ小屋が一棟残るのみで、当時の客家集落の文化を伝えています。緑タケノコや葡萄、バラをメインに栽培し、「鎌村三宝」と言われています。

• 「三陽客庄禾埕場域」は三陽運動公園内に位置します。「禾埕」とは客家の人々が稲を日干し、脱穀する場所でしたが、現在は豊原市民が使用できる多機能広場となっています。この広場は様々なエスニックグループの人たちが一緒に遊びに来てくださいという願いが込められています。
• 豊原は近くに林場があり、漆の材料を採取するのに便利だったため、かつては台湾の漆工芸の重要な拠点でした。「豊原漆芸館」は台湾初の公立の漆工芸の展覽館であり、一階は展示空間となっており、漆器工芸の史料や著名な芸術家の作品が展示されています。二階は研習室で、レクチャーや講義に使用できるようになっています。
• 大自然に接しながら全身を動かしたい方にとって「后豊サイクリング道路」はベストな選択です。豊原の国道4号線の高架橋下を起点とし、終点は后里馬場で、途中では旧山線9号トンネルや花梁鋼橋を通ります。自転車を漕ぎながらそよ風を浴び、沿道の田園や遠くの山や川の絶景を眺めましょう。元気いっぱいになるはずです。